テーマ:古代史

「古代出雲を歩く」平野芳英 著

出雲風土記などを参考に、出雲地方を散策する人には興味深い本だと思うが、私は出雲に土地勘がまったくなく、読んでも頭に入らなかったというのが実情である。 興味深く読んだのは、「第6章 銅剣と銅鐸と谷神の地を歩く」であった。銅剣が4列、358本と銅鐸6個と銅矛16本も出土した荒神谷遺跡(出雲市斐川町町神庭西谷)のことである。 荒神谷遺跡は…
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「渡来人とは何者だったか」武光誠 著

古代史では渡来人という言葉が出てくる。これは歴史学の用語で「飛鳥時代以前に、朝鮮半島から日本へ移住してきた人々」のことである。だから鑑真のように奈良時代に唐から来た人には使わない。 渡来人で有力だったのが、飛鳥地方南部を本拠とした東漢(やまとのあや)氏で、蘇我氏の全盛時代に軍事面で助けて活躍する。 もう一つの集団は京都の太秦を本…
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「考古学が解き明かす古代史」古庄浩明 著

考古学者が書いた日本の古代史(弥生時代~壬申の乱)である。水田遺跡としては佐賀・菜畑遺跡で山ノ寺式土器と一緒に発見されたのが古い。紀元前300年頃か。稲は中国の長江の中・下流域が起源で、朝鮮半島経由か、あるいは海を越えて直接来たかである。青森県砂沢遺跡から水田跡が発見されるなどの結果、稲作は急激に広まったと考えられる。 日本では銅…
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藤ノ木古墳

法隆寺から西の方角にあって近くである。小高い丸い岡として綺麗に整備されているが、これが未盗掘だったとは信じられない。今は何度か発掘調査が行われ、その都度、整備されてきたのであろう。 江戸時代までは横にお寺(陵堂)があり、その建物が幕末に火災にあったという伝承を裏付けるものが発掘されたようだ。寺(陵堂)があっ為に古墳が境内に取り込まれて…
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「真説 日本古代史」 武光誠 著

この著者の本は読みやすい。著者が考えている日本の古代史(石器時代から平将門の乱まで)の通説に反する説として20話を取り上げて記述している。 旧石器時代の遺跡は藤村新一がねつ造して、それを否定すると、5万年前の上野出島、大平、江合川12、13層しか残らない。しかし、だからと言って日本に旧人はいなかったとも結論できないとする。大分県日…
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「歴史のなかの大地動乱」 保立道久 著

副題に「奈良・平安の地震と天皇」とあるように、この時代の天変地異(地震、火山)と、それを祟りの一つと感じた天皇の行動を書いている。歴史学者であり、当時の史料を読んで、天皇、宮廷の動きに詳しい。 著者も2011年の東日本大震災に触発されて書いたと「はじめに」にあり、陸奥貞観大地震を含む、8、9世紀の大地動乱の時代を、現代に置き換えると参…
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「復元七支刀」鈴木勉 河内國平 編著

友人からいただいた書である。刀に関係があるから私にいただいたのだが、彼は古代史に興味があって購入したとのことだ。雄山閣創立90周年記念企画出版とあって定価が5600円もする本である。 内容は七支刀の復元に努めた編著者たちの記録である。七支刀は従来は鍛造で造られたとされていたそうで、河内刀匠も一度鍛造での復元作業に携わったことがあったそ…
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「偽りの大化改新」 中村修也 著

大化改新は日本書紀の記述にあるが、不自然な点が多すぎると著者は言う。歴史史料は日本書紀以外に無い中、それらの疑問点を、当時の人間関係とそこにおける人間の心理に思いを至らせば真実がわかるのではないかと分析した本であり、大筋では説得力がある。 筆者が挙げた疑問点は、次の通りである。 ①中大兄皇子は自分の身を危険にさらしてまで蘇我入鹿…
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「地図で読む日本古代戦史」 武光誠 著

おもしろい本だった。特に本当の古代のことが参考になった。この本では次のような戦いを取り上げている。 磐井の反乱、蘇我と物部の争い、蘇我入鹿暗殺、辺境民との戦い、白村江の戦い、壬申の乱、平将門の乱、前九年・後三年の役、保元・平治の乱である。 あとがきを見ると、これまでに「歴史群像」などの雑誌に発表されたのも多いようだ。 古代…
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「真説 日本古代史」 武光誠 著

この本は、古代史の通説を新しい視点で記している。歴史学者の本であるから、学界では異説でもないのだろうが、我々には新鮮である。現存している史料(日本書紀、古事記などの歴史書)はイコールその時代の勝者に都合の良い歴史書であるということを基本認識として、周りの史料、考古学的な出土物などから真実の歴史を明らかにしようとしている。 読みやす…
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「卑弥呼と邪馬台国」 新邪馬台国G5サミットIN吉備 編

この本は、従来の九州か畿内かという邪馬台国論争とは別に、丹波国、近江国、出雲国、吉備国、阿波国を、それぞれ中心とする古代国家が邪馬台国に擬せられるのではないかと、それぞれの研究者が論じている本である。 これらの研究者は、歴史学、考古学の分野の権威ではなく、在野の研究者という立場の方が多いが、その分、熱も持っていて面白い。 私は趣…
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「謎とき「日本」誕生」 高森明勅 著

日本の古代史で議論になっていることを、現時点の歴史学、考古学などの知見を踏まえて、整理したものである。歴史学、考古学は進んでおり、時々、こういう本を読む必要はある。もっとも、この本も2002年発刊だから、古くなっている可能性はあるし、著者の見解も入っている。 本の構成とは違うが、歴史の順序として「倭国が出来たのはいつか」から抜き書…
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