シャネル・ピグマリオンコンサート城戸かれん(バイオリン)、武川慧悟(ピアノ)

知人のお誘いで、標記のコンサートに出向く。シャネルが若手音楽家を支援しているコンサートである。城戸かれん氏はまだ20歳代前半のヴァイオリニストであるが、各地の音楽コンクールで上位に評価されている人である。

今回はサン=サーンスの「ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 作品75」とセザール・フランクの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調」を演奏され、アンコールは「タイスの瞑想曲」であった。

アンコール曲以外は私にははじめての曲だ。サン=サーンスの曲はダイナミックで面白い曲である。もう一度聴いてみたい曲だ。
フランクの曲は解説にフランクと同郷のヴァイオリニストの結婚式に献呈されたとあるが、楽しい感じはしない。むしろ荘厳な感じである。この曲を聴いて、「そうだ、結婚式は厳かなものなのだ」ということを改めて認識した。

私ごときは、音楽の演奏を的確に評することはできないが、城戸氏の演奏の印象は、スケールの大きさを感じさせる演奏で、それでいて繊細な音を出されており、大成を期待したい人だ。
近い距離で演奏を観ると(聴くのではなく観る)、ヴァイオリンの弓の使い方=弓の端から端を使い、角度も微妙に変化させる様子、弦を押さえる指の動き=細かく色々な指が動く様子などもわかり、こういうこともスケール感の印象につながるのかなとも感じる。
もっとも、私の感じた城戸氏のスケールの大きさは、演奏の音から感じる「細かいところを忠実に演奏」という印象ではなく「私が解釈するサン=サーンスのこの曲は、こう弾くのよ」という感じのスケールの大きさだ。

ピアノの武川氏も、城戸氏の一つ上で同様に若い人であるが、クリアーで存在感のあるピアノで上手だと思った。サン=サーンスの曲でも伴奏というよりは、ヴァイオリンと共に協奏している感じに仕上げていた。今はパリで学んでいると解説にある。楽しみな若手である。


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