「梟の城」(司馬遼太郎著)

コロナウィルス騒動で図書館も閉鎖である。そこで、この機会に蔵書の司馬遼太郎全集を読むことにした。さっそく1巻に収録されている「梟の城」を読む。
面白い。学術書と違って小説だし、この頃の司馬遼太郎は歴史小説ではなく、時代小説であり、荒唐無稽なところがいい。デビュー作で、直木賞の受賞作でもある。この頃から歴史の知識は豊かで、後の活躍を予見させるところがある。

伊賀の忍者が、豊臣秀吉の暗殺計画を実行するというテーマで、伊賀者の内部での抗争、甲賀者との争いに、魅力的な女性をからめ、映画にしたら面白いものが撮れそうな小説である。そう思って、調べたら、映画は2本つくられ、ドラマも作られていた。

忍者の行動は荒唐無稽なのだが、それなりに忍術の道具などは考証している。豊臣の世から徳川の世に移りそうな時代背景も司馬遼太郎らしく書いている。また主人公や各登場人物の複雑な心の動きの描写などはさずがにうまいと思う。

小説だから、内容を紹介するのはやめるが、面白くて、すぐに読了できるものである。
(全集だが、文庫本を紹介しておく)

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