「特別展 人・神・自然 …ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界」於東京国立博物館

先日、「正倉院展」を拝観し、その時に東洋館で開催されている標記の展覧会を観たのだが、この時は予約したレストランからの連絡で観覧を中断した。面白い展示であり、昨日、この展覧会のみ再訪した。これは世間に騒がれていないが実に面白い展覧会である。

エジプト、メソポタミア、ナイジェリア、中央アジア、西アジア、ギリシャ、ローマ、東地中海、中国、メキシコ、グァテマラ、ペルー、南アラビアなど各地の古代に創られた美術工芸品の展示である。出品目録は全部で117点とある。

前2050年頃のメソポタミアの「男性像頭像」は写実的で端正な顔の像で美しい。他に前2000~前1800年頃の「男性像頭部」も展示されていたが、人間らしい自然な造形であった。「容器」として宝石を散りばめた銀細工も凄いものだった。

ナイジェリアのノク文化という前5世紀~後5世紀の「男性像頭部」はアフリカ系の顔立ちの像で目鼻が独特、頭部の頭髪の編み方も印象的であった。当展覧会で一番印象に残ったものである。
エジプト新王国時代のアマルナ文化の「女性像頭部」はエジプトらしく後頭部が長い像だが威厳もある。「化粧用匙」は女性が飛び込みをしているようなスラッとしたものだ。

「バクトリアの王女」は前2300~前1800年頃に中央アジアで製作された小さい全身像だが、衣服の模様が網目のようで手が混んでいる。材質は金と銀だろうか。
古代ローマ(161~175年頃)の「女性像頭部」はまさにローマの彫刻で、顔立ちなどは現代人と同様に写実している美人である。

西アジアの「容器」、「皿」は狩りをしている様子を写した金属器だが、この地域の嗜好なのだろう。西アジアでは前アケメネス朝ペルシャ(前7~前6世紀)の「水差し」は豪華な金属工芸である。

メキシコ・オルメカ文化の「ペンダント」は面白い。また南アメリカではペルーのモチェ文化(2~3世紀)の「ペンダント」は猿のような模様で印象に残る。グァテマラ・マヤ文明の「仮面」は人顔を四角くしており特徴的である。ただ中南米はインカのもののような感じで既視感はある。

アラビア半島南部古代南アラビア文化(100年頃)の「浮彫」は大きな大理石に彫られたデフォルメされた女性半身像のレリーフだが、強い印象を残す。「墓碑」は同様だがより抽象化されているが、その分、面白い。今のイエメンだが凄いものだ。

図録が価値があると思ったが、家に展覧会図録が多くあり、処分を考えている最中であり、断念した。
知る人は知るで、意外と多くの人が観覧に来ていた。

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