迎賓館赤坂離宮

昨日、妻とはじめて出向く。明日からは即位の礼での賓客来訪に備えて休館とのことだ。入場料が1500円(和風別館は別料金で予約制で今回は参観せず)と国の施設なのに高い。妻は至る所に警備・案内の職員が配置されているから、その人件費ではないかと云うが、来館者一人一人に35頁のカラーの立派な冊子が渡されるから、その料金も込みなのだと思う。手荷物検査もある。内部は写真撮影が禁止だから、冊子のカラー写真で代用ということなのかもしれない。
それによると、紀州徳川家中屋敷跡に明治42年(1909)に大正天皇のお住まいとして、建築家・片山東熊の指揮下で造られる。その後、昭和49年に建築家・村野藤吾が賓客接待用の迎賓館として改修している。

全体の印象は先年訪問したベルサイユ宮殿と同様な建物の外装・内装で庭園の造り方も左右対称で中央に噴水というスタイルである。建築資材の大理石が眼に付くが、大理石は種々の模様があり、産地が違うことは歴然だが、それがどこのものというのは冊子に詳しい。日本だと床柱や天井板の木材の種類に凝るが、西洋は大理石なのだろうか。

入ると、まず玄関ホール・中央階段を見る。来客は正門から入り、長いアプローチを車で来て、正面玄関に付ける。そこでホストが迎え、一緒に室内に入り、赤い絨毯の上を階段で2階の大ホールに続く。来賓も高齢化して階段を上がれなくなったら難しいななどと思う。
大ホールから朝日の間に行く両脇に小磯良平の「絵画」と「音楽」の絵がそれぞれ掛けられている。

朝日の間は表敬訪問や首脳会談が行われる最も格式の高い部屋であり、今年の4月に改修工事が終わったばかりで、カーテン、シャンデリア、調度品(桜をちりばめた段通、濃緑のビロードのカーテン、椅子等)は美しい。天井には朝日の元で4頭立ての馬車に乗った女神が描かれている。改修工事の様子なども映像で紹介されている。また段通やカーテンは古いものか余材なのかはわからないが、手で触れるような展示もある。

彩鸞の間は本来は来客が最初に通される控えの間だが、首脳会談や条約調印にも使われている。柱に金色のレリーフで鸞(らん)という鳥や、兜や剣(サーベルと日本刀)などもある。ベルサイユ的であるが、違うのは王様などの肖像が無いことだ。

花鳥の間は、食事をするところにも使われ、壁に渡辺省亭の下絵を濤川惣助が七宝焼で製作した花鳥図が30枚飾られている。頭上の花鳥はフランス人画家の油彩である。

羽衣の間はオーケストラボックスがある。大きなガラス窓に立派なシャンデリアが3基ある広い部屋である。当初は舞踏会が行われるホールとして造られており、1枚仕立ての天井画が描かれている。

ところどころに「お手をふれないでください」のカードが置いてある。案内の人に「来賓が来られた時には、こんな札は置いていないでしょう?」と聞いたら苦笑して「ええ、取り除いています」とのこと。
「ここで泊まれる来賓もいるのですか?」と聞くと「泊まれるのですが、最近の賓客はホテルで泊まられるのがほとんどです」とのことだ。

庭は建物の後ろに主庭が広がる。大きな噴水があり、そこに青銅製のシャチ、亀、グリフォン(鷲の上半身、下半身がライオン)が据えられている。松だが地上部からすぐに枝が分かれる赤松(タギョウショウ:多行松)が植わっている。庭には砂利を全面に敷き詰めており、清掃も行き届いている。

裏の主庭から前庭(正門側)に回って帰ることになるのだが、前庭は芝生に松が散在する庭である。散在する松も左右対称に植えられている。

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