上野東照宮

これまで上野東照宮付属のボタン苑には季節に出向いたことがあったが、上野東照宮は拝観したことがなかった。何年か前には修復工事が行われていたようだ。
大きな鳥居の脇の上野精養軒の方にお化け灯籠と呼ばれる巨大な石灯籠がある。佐久間勝之が寛永8年に寄進したもので巨大である。
参道には全国の大名から寄進された石灯籠(パンフレットには約200基)が並ぶ。その先に唐門があって本殿と続く。唐門の前には徳川御三家が寄進の銅の大きな灯籠が6つ並んでいる。その周りにも各大名からの寄進の銅灯籠が全部で48基あるとのことだ。日光東照宮と同じようだ。

樹齢600年の楠があり、立派な木である。唐門から本殿を囲む塀があり、それは透塀と呼ばれ、塀の屋根の下の壁は、上下に華やかに彩色された木の彫刻が彫られている。下部の彫刻は水の中にいる魚類や、水辺の鳥などの彫刻である。上部には野山の動物や鳥類の彫刻である。これらの動植物の名が手前の手すりに記されている。上下の彫刻の間は菱格子で透けて見える。だから透塀なのだろう。この透塀が本殿を囲っている。
唐門の左右には左甚五郎作という昇り龍、下り龍の立派な木彫がある。これも日光東照宮と同様だ。

その派手な塀囲いの中に、金箔がまぶしい拝殿と後ろに本殿がある。日光東照宮と同時期の建築であり、華やかな彫刻が飾っている。これらの建物の中には入れない。
修復して間もない為か、金箔の金ピカが華やかなである。

安土桃山時代~江戸時代の前期には、この建物もそうだが、日光東照宮など日本人の趣味に合わないような彩色、ゴテゴテのが残っている。明暦の大火前の江戸における大名屋敷の門も、このようなものだったと読んだことがある。この時代には一方で桂離宮である。面白い時代だと思う。