「房総ゆかりの作家展」 於千葉市美術館

千葉に行く用事があり、その用事の前に知人と千葉市美術館に出向く。房総ゆかりの作家として、千葉中の美術(図画)教師でもあった堀江正章の指導を受けた菅谷元三郎、大野隆徳、柳敬助、板倉鼎、三宅策郎、無縁寺心澄などの作品が並ぶ。そして無縁寺の指導あるいは影響を受けた国松伽耶、山谷鍈一、遠藤健郎、武内和夫などの作品もある。
これらの中で山谷鍈一の「祖母の像」が印象に残っている。祖母への愛情が感じられる。

それから房総で画いたり、房総の景色を描いた作家の作品が並ぶ。鶴田吾郎、小野具定、椿貞雄などの作品である。椿は岸田劉生亡きあとに船橋に住んで描いていたようだ。これらの中では小野具定のいずれも大きな絵が見応えがあった。

絵だけなく、工芸、書なども展示されていた。また千葉市にあった画廊(国松画廊)の看板も展示されていた。地方の画廊の果たす役割も確かにあると思う。

それから特集として「銅版画家 深沢幸雄を偲ぶ」があり、深沢幸雄の作品が多く展示されていた。深沢幸雄は山梨県の出身であるが、千葉県市原市鶴舞に長く住んでいた縁での特集展示であった。
私はこの中ではサンテ「神曲」地獄編より「チェンタウロ」という版画に心を惹かれた。

深沢幸雄は銅版の技法も、エッチング、アクアチント・エッチング、メゾチント、ドライポイント等と変遷させているが、作風自体もメキシコでの経験などを踏まえ、自分の内面を描くものから叙事詩的なテーマを描くなど様々である。

いずれも抽象的な表現であり、画題がすぐにわかるものではない。

千葉市も県庁所在市だが、賑わっているところは少なく、昔より寂れてきている印象を持った。たまたま訪れた曜日、時間、天候の問題なのであろうか。

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