「神に捧げた刀」 於國學院大學博物館

知人から、こんな展覧会が開催されていると聞き、刀剣の畏友H氏をお誘いして出向く。展示は「1章.神・死者へ刀剣を捧げる」、「2章.神剣、あらわる」、「3章.中世東国武士の神社信仰と刀剣」、「4章.近世の神社と刀剣、それから」に分かれている。
各章ともに、展示品は多くなく、「1章.神・死者へ刀剣を捧げる」では出土した銅剣、銅矛、直刀である。これらは保存の良いものである。

「2章.神剣、あらわる」では古事記、日本書紀などの古代の書物における刀剣のことが書かれた頁などを見せている。図などもある。刀は石上神宮のフツノミタマを明治になって菅原包則が写したものが展示されていた。

「3章.中世東国武士の神社信仰と刀剣」では箱根神社に源義経が奉納したという薄緑丸と、北条氏綱が鶴岡八幡宮に奉納した相州住綱家の3尺近い太刀と拵が展示されていた。綱家は皆焼風になり、尖り互の目や、丁字刃などが交じる刃文であった。拵も展示されており、太刀拵だが、透かし鐔が付いていた。

「4章.近世の神社と刀剣、それから」では鹿島神宮に水戸徳川家の頼房が奉納した景安が見事であった。古備前派の鍛冶だが、匂口が柔らかく締まっていて健全であり、直丁字で、地鉄が詰んで実に美しい。古備前というよりは長光の時代の作品に見える。生な太刀であり、ハバキ元は焼き落としがあり、そこに水影が出て、その水影の線が上部に続いて薄い映りとなって続いている。これは良い御刀で頭が下がる。
久能山のソハヤノツルキを写した宮入昭平の刀も展示されていた。

なお3章、4章にも資料として古書が展示されていた。

刀は博物館の一角にあるだけだが、考古学関係の常設の展示物も充実しており、見応えがあった。石器、縄文土器、弥生土器、埴輪など壮観である。金属の枕(死者用)があり、はじめて拝見したものである。
また神道関係の展示も充実している。

ちなみに拝観料は無料である。青山の高台にあり、近くの駅からは15分程度歩くところである。

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