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zoom RSS 「なぜ日本人は劣化したか」  香山リカ 著

<<   作成日時 : 2018/12/22 17:19   >>

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著者は精神科医とのことだが、最近の日本人は若者だけでなく全世代、全階層、全分野にわたって劣化しているのではないかとの問題意識を持って、この本を著している。
まず新聞活字が大きくなり、情報量が減少していると指摘する。昔は一息で読めるのは800字とされていたが、今は200字になっている。新聞は1950年から86年までは一行15字。それが2002年には11字になり、情報量はその分、減少している。高齢者が多くなり、目が不自由な人が増えたから字が大きくなった面もあるが、若者もこの方向を是認している。例えば若者は、本でもあらすじ本みたいなものを好んで、それが売れている。

次は企業の不祥事が相次ぐようにモラルが悪化している面を劣化の証左としてあげている。この本では一昔前の雪印の事件などが例にあげているが、今でも自動車メーカー、耐震装置メーカーなど続いている。また仕事はできないが遊びはできるとして精神科医に来る患者や、一方で医師の方にも使命感が欠けていると著者の身の周りから分析している。

ゲームが流行しているが、ゲーム愛好家の想像力は劣化しているとも書く。

また、若者の生きる力が衰えている。精神力だけでなく、身体的能力や体力も昔に比べて衰えていると走力や投擲力などのデータで説明している。

またリベラリズムや護憲勢力が失速していることにも触れている。そして排除型社会になって寛容の力が失われつつあるとも指摘している。

そして著者はこれらの劣化が新自由主義の思想から来ているのではと問題提起をしている。弱者がますます阻害されてきていると論じ、この先には、弱者が横に連携し、強者層との2極分化がおこるのではという識者の論も引用している。

こういう風潮は生命を維持する力も劣化させる。セカンドライフに憧れるのもその一つではなかろうかと述べる。

そして、自分達が劣化しているとの認識を持つことの大切さを指摘し、著者は精神科医としての治療の現場から、損得の論理で理解させることの有効さを認識し、劣化は個人的にも社会的にも損になるということを認識するのも必要なのではと書く。

私自身は、あまりピンと来ない論であったが、大きな方向としては日本人の劣化(日本人だけではないかもしれないが)があるということは理解できる。




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