第29回新人演奏家コンクール受賞記念演奏会 於市川市文化会館

東山魁夷記念館に出向いた時に、標記の演奏会が翌日にあるとのパンフレットを見つけ、妻と出向く。市川市文化振興財団が29年にわたり実施しているものだ。
演奏家は管・打楽器部門、ピアノ部門、声楽部門、弦楽器部門、邦楽器部門に分かれており、その中で優秀賞、最優秀賞に選ばれた奏者が出演して、短時間ずつだが演奏する会である。

新人と言っても、これまでに各地、各学校で賞を受けていることが、演奏家紹介のパンフレットによってわかる。芸大や音楽大学に在学中の学生もいる。だから技術はそれなりに大したものである。

オーケストラと違って、各楽器ごとの演奏であり、それもフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノから生田流箏曲、さらに声楽のメゾソプラノ、ソプラノ、テノール、カウンターテノールと様々で楽しい。

楽器を弾いているという感じがする人もいたが、その人も最期の方には曲を演奏しているように乗ってきた。

当方は音を楽しむレベルだから、技術の詳しい違いはわからない。ただ聴いていると、音楽は各楽器の演奏と、その演奏のもとになる作曲が総合したものだから、我々の聴衆にとっては作曲そのものが名曲の方が楽しい。
それは昔から名曲として世上に流布しているカルメンや、メンデルゾーンのヴァイオリンコンチェルト(演奏は中村里奈氏)などだ。

だけど、今回、ドビッシーのヴァイオリンソナタ(演奏は福田麻子氏)などを聴いて、なるほどドビッシーは音楽の印象派と言われているのは、こういう曲想の為なのかと認識できた。

ピアノで最優秀賞の石坂奏氏の演奏では、ピアノは打楽器だと思わせるように、強く、また残響音も素晴らしく、凄いと思った。他のピアノの方もさすがと思わせる演奏で堪能した。

生田流箏曲の金子展寛氏の演奏は、耳で聞き惚れ、眼では奏でる指先の華麗さに見惚れた。

声楽も、人間の声という楽器(語弊があるかもしれないが)の持つ魅力を改めて感じる。この楽器は歌う人によって音色も違うのだ。声量も大事な要素と認識した。
カウンターテノールの眞弓創一氏は、面白い歌を歌ってくれて楽しかった。スケートで言うところのエキシビジョンという位置づけで面白い。

全体に優秀賞の人でも最優秀賞の人と変わらないほど上手であった。紙一重の差なのだろう。

若い演奏者だから、女性のドレスは美しく、それも観ていて楽しかった。邦楽は女性も男性も和服で、それも美しい。

これら若い人の大成を願う。

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