「広重 「名所江戸百景」の旅」 別冊太陽 安村敏信 監修

広重の名所江戸百景が画かれた場所は現在ではどこかということを書いた本であり、昔から同工異曲の本がある。この本も特に目新しいことは書かれていないが、絵の背景となる事物について簡単に触れている。例えば大きな鯉のぼりで有名な「水道橋駿河台」では場所の説明以外に「端午の節句」についての簡単なコラムが付いている。「両国花火」では、江戸の花火の元祖鍵屋は奈良から江戸へ出て、のちに玉屋がのれん分けをし、5月28日から8月28日まで花火船を出し、船遊びのお大尽の求めに応じて打ち上げたことが記されている。

浮世絵の出版は版元が企画し、絵師、彫師、摺師を選んで刊行する。そして版元自身や、絵草紙屋などで売られる。最近では他に版元がスポンサーを求め、それで刊行した入銀物(にゅうぎんもの)もあることがわかってきている。たとえば大丸などを描いた浮世絵は大丸からお金をもらって出版したというわけだ。大丸は、このような絵が出版されれば、店の宣伝になると言うことである。

ゴッホが名所江戸百景の「大はしあたけの夕立」、「亀戸梅屋敷」を油彩で模写したのは有名であるが、ルイ・デュムーランが「京都の鯉のぼり 端午の節句」に「水道橋駿河台」を応用しているようだ。クロード・モネの「オンフルールのバヴァール街」は「猿若町夜の景」の影響を受けている。シャンフルーリは「深川万年橋」の複製を作っているようだ。

あと広重の年表的な履歴を書いている。




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