「外国人が見た日本の一世紀」 佐伯修 著

20世紀(具体的には1900年~2000年)の101年間に、1年1人で計101人の外国人による日本についての言説を取り上げたものである。一人々の紹介が短く、印象には残りにくいが、面白いところもあった。101人は名の知れた人だけでなく、こんな人がいたのかと思う人まで様々であり、そういう意味でも面白い。

日本に言及する外国人は様々で、珍しい国として風俗に目を留めた人、敵の敵は味方として母国の旧勢力打破に日本に期待する人、日本の広告文化(具体的には仁丹)に驚く人、日本の風習の一つを気にとめる人、黄禍論の立場から言及する人、自国の文化と比較する人、日本の良き文化の衰退を嘆く人、日本の名士との交流を書く人など様々である。日本の事件(三島事件)へのコメントもあるし、日本の生活へのコメントもあるし、内容は種々雑多である。

印象に残ったのを紹介する。蒋介石は日本の高田連隊に入隊し、そこでの軍隊生活の印象として、規律正しく、勤勉な行動に感動し、一方で下士官の兵への殴打に嫌悪している。こういうのを見ると、日本のいじめの根は深いと思う。
対日協力者として故国を追われた胡蘭成は二次大戦後に「彼ら(占領軍)の国でもよく行ええないようなことを、軍命令によって日本にやらせた」として農地改革、財閥解体、累進税制などを書いており、なるほどとも思う。
ドイツの建築家グロウピウスは日本のタタミの優れていることに注目して述べている。


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