「遺跡が語るアジア」 大村次郎 著

著者は写真家であり、弟にヒッタイト考古学研究者がいるようだ。取り上げている遺跡は、インド・ドーラヴィーラ、トルコ・カッパドキア、ネパール・カトマンズ、インド・アジャンタ、ポーランドのアウシュビッツ、カンボジアのアンコール遺跡群、中国・キジル、フィリピン・ルソン島の棚田
、韓国の朝鮮総督府、ラオスのワット・プー、トルコのイスタンブル、イランのペルセポリス、トルコのハトゥシャ、パキスタン・ガンダーラ、ウズベキスタンのサマルカンド、インドのブッダガヤ、インドのエローラ石窟、イラクのメソポタミア遺跡である。

観光案内的な写真、本を期待したのだが、そうではなく、これらの遺跡に見ることができる人類の蛮行に著者は目を向けさせたいようだ。蛮行とは戦争、内戦、盗掘、宗教的理由などである。
世界遺産登録→観光客の増加→環境破壊ということもネパールではあるようだ。

観光的写真は少ないが、文中には苦労して撮影する様子が書かれており、このような僻地への撮影行は大変だろうなと思う。

アウシュビッツはアジアとは違うが、著者の視点が遺跡に見られる人類の蛮行だから、取り上げられているのだと思う。写真に、収容者たちのおびただしいスプーンとフォークとか、わずかしかないトイレの穴の写真などがあるが胸を打つ。

また、改めて、これら遺跡の写真を見ると、結局、石造りだから遺っていることに気が付く。木の文化の日本には、このタイプの遺跡は建物の礎石くらいと少ないわけだ。


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