シャネル ピグマリオン コンサート 内匠慧氏(ピアノ独奏)と京橋の骨董街

刀の方の畏友H氏のお誘いで、表題のコンサートに出向く。内匠(たくみ)氏はまだ22歳と若いピアニストだ。演目はリストの「巡礼の年 第2年 イタリアから第1番ー婚礼」と「巡礼の年 第1年 スイス 第6番「オーベルマンの谷」と、オアナの「ソナチネ・モノディーク」、ラフマニノフの「コレルリの主題による変奏曲 作品42」という私はまったく知らない曲であった。

リストの曲であり、技巧的には非常に高度のものが要求されるようだが、その技巧を見事に使い切っての演奏であった。よくあんなに指が早く動くものだと感心する。
オアナの作品は単旋律だけでできた曲とのことでもあり、ピアノもやはり打楽器だということがわかるような曲と演奏であった。

音楽に造詣が深いH氏と違って、私は、今回は演奏された曲が、オアナの曲を除いて、みな同じように聴こえた。演奏者の個性が強く出たためであろうか。それとも私の疲労(朝、庭木の剪定で疲れ気味)のせいであろうか。あるいは私の感受性の欠如のせいであろうか。アンコールで「これまで演奏した曲は暗い曲だったから、明るい曲を」として弾いた曲も、私には同じような感じに聴こえた。
音楽は文字通りに音を楽しむが本義なのだと思うが、氏の演奏を聴く者には音を楽しむというようりは、指で叩かれた鍵盤を通しての音をひたすら受容させられるような感じであった。こういうのは内匠氏が円熟してくると、また違うのであろう。

それぞれの曲想の出し方はともかくとして、演奏技術としては素晴らしい人がいるものだと感心した。

その後、現在は刀よりも高麗青磁などの古陶器に関心を強めているH氏のお誘いで、京橋の骨董街が開催中の「東京アート アンティーク」のフェァを観に行く。普段は敷居が高くて、入店しにくい壺中居や繭山龍泉堂に出向く。
繭山龍泉堂は漢代の青銅器や陶器などであった。壺中居はもうすこし幅広い中国・朝鮮・日本の古陶器であった。ここでの李朝の白磁、色鍋島などは良かった。李朝の白磁は暖かみがある白だし、色鍋島は実にきちんとした色絵で、肥前刀の作風にも通ずるのかなとも思う。中国陶磁器は近年の発掘などで出回る量が大きく変わったりして、価格も大きく変動しているようだ。
H氏と「これなら近江大掾の刀と同程度の価格だ」「肥後の鉄鐔と同程度でしょう」とか言いながら観ていく。他の美術品の相場も知っておくことは大事だ。そしてお互いに「刀、刀装具もいい加減にしておこう」と言いながら帰宅する。お互いにいい加減にできないのを知りつつ。

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