トルコ旅行⑤-ギリシャ・ローマの遺跡-

トルコの遺跡は文明の十字路を反映して、様々な文明の遺跡が重層的に残っている。加えて石材で構築されているので、その混じり合いは混沌としている。

エフェスは紀元前2世紀頃にはローマ、アレキサンドリアに次ぐ大都市だった。去年観たイタリアのポンペイの遺跡とよく似ている。ローマ帝国の属州時代の遺跡で、大きな図書館の遺構(当時はエジプトのアレキサンドリアの図書館に次ぐ規模)は立派な遺構であり、そこには湿気から書物を守る為の通風口などもあり、驚く。町全体の上水道の整備も見事なものだ。道路の地下が、見られるようになっている所があり、驚嘆する。

円形劇場も立派なものだ。もちろん、ローマの遺跡だから浴場の施設跡もいくつかある。ローマの皇帝は、市民を楽しませることに留意をしており、何となく楽しい。
ポンペイと同様に売春宿もあり、そこに誘導する案内広告もポンペイと同様だ。(ポンペイは男性のシンボルがその方向を指していたが、ここでは左足で方角を示し、そこに小さい孔でハート型を穿いている)
昔は海だったところから、坂道を上がってくるように街が造られていて、その周りには各種商店が同じ程度の間口で並んでいて、往時の壮観な様が目に見えるようで、実に感じの良い街だ。

ポンペイとの違いは、ポンペイは埋まっていただけに壁画の色などがより鮮やかに残っているが、ここは崩壊したものが多く、それは少ない。しかし、町全体の概観、当時の海との関係などは、こちらの方がわかりやすい。

近くのアルテミス神殿(古代世界の7不思議の一つ)の跡には円柱が一本あり、その上にはコウノトリが巣を作っていて印象的である。遠くにモスクと城壁が見える。

石灰棚で有名なパムッカレには、そこに接してペルガモン王国が紀元前190年に建設したヒエラポリスという古代都市の遺跡がある。残っている遺跡は、後のローマ帝国時代のが多いようだ。古代神殿の円柱が沈む露天温泉があり、クレオパトラも入ったことがあるとかで、今でも利用されていた。水量豊かな温水が山から流れている。これが石灰棚を造るのだ。
ヒエラポリス博物館は、古代の遺構(浴場、アーチ型の門)を活用した建物で、中にはレリーフがある石棺が多く陳列されていた。棺桶であり、メドゥーサの顔などが多い。ギリシャ風である。

神殿、浴場、大劇場、各種商店、売春宿、上水道網、道路などのローマ式の街造りは普遍的な都市の姿であり、人間の営みが感じられて好きである。ただし、普遍的な分、どの遺跡も大差無いという感じではある。
これだけの土木工事である。多くの奴隷によって建設されたことは間違いがない。古代ギリシャ、ローマの民主制は奴隷制の元での民主主義だ。



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