「ラ・マンチャの男」 於帝国劇場 

娘の知人が、このミュージカルに出演しているとのことで、家族で観に行く。
松本幸四郎が市川染五郎の時代から1200回以上演じているが、私ははじめての観劇である。

牢獄に入れられた詩人セルバンティス、そこで演じる芝居における田舎紳士、その紳士の妄想となる騎士などが入り交じり、わかりにくいが、妄想の騎士、気が狂っていると思われている騎士ドン・キホーテの行動に、引き入れられてくる。
ドン・キホーテが、妄想の中ではあるが悪と戦う正義感、その時の行動規範となる騎士道が、それなりに観客に理解され、共感されていくような物語である。

歌もいい歌が多い。その日本語の歌詞も練れていて、たとえば、その中の「夢はみのりがたく、敵は数多(あまた)なりとも、胸に悲しみを秘めて、我は勇みいかん」というような歌詞に共感する人も多いのだろう。

松本幸四郎だけでなく、その一家(松たか子、松本紀保)が出演しているが、歌舞伎の家業みたいな感じがして、あまり好みではない。
また日本の演劇の世界では、今回もそうだが、同一俳優が当たり役として歳をとっても演じており、それを観客が受け入れているが、森光子にしても、老優が演じることで、若い才能の出現を阻害したのではなかろうかと案じてしまう。興業として安定的な収益を見込めることから、劇場側も、認めるのだろうが、私自身は新しい演劇人が新たな解釈で演じて、新風を巻き起こすことを期待したい。
そのような若い才能の発掘は劇団四季の方があると感じる。若い人が未来の主役なのだ。
もっとも、こんな感想は、大して演劇もみない私の意見であり、世の多くの人は、松本幸四郎が歳をとっても演じているドン・キホーテを観たことで満足して家路につくのだろう。

帰りに妻と娘が皇居東御苑の天守の跡をみたいというから、大手門から入り、天守をみて北の丸公園の方から帰る。武道館は8月15日の式典に向けて、準備をしていた。


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