「人事と出世の方程式」 永井隆著

私自身は、自分で会社を作り、運営しているから、この本に書かれているような大企業における最近の人事制度改定の方向は無縁だが、読んでみた。
はじめのプロローグに「出世とは上司へのゴマスリ、数字(成果)、周りからの信頼の、この3つで決まる」などの言を、取材した人から聞いたのが出てきて、少しがっかりする。
成果主義はあまりうまく行っていないが、昔のような年功序列制度には戻れない。それに国際化した中で公正に人事を運営しなくてはならない。というのが今の潮流である。
取材した人の中にアメリカのアプライドマテリアルズの人事担当になった日本人がいる。この人の話が一番おもしろかった。次のような内容である。アメリカの企業は職能給ではなく、職務給。ある規模の会社の営業部長には、職務として報酬に一定のレンジがある。グローバルに職務の範囲と決定の影響度、管理している予算規模など100以上の項目で職のサイズを測っていく。次に職のレベリングを行う。そこに計測された職を当てはめていく。幹部の報酬は①基本給②ボーナス③株④福利厚生。基本給は各国の物価情勢を加味する。そして仕事の格付けをしょっちゅう見直すという内容である。そしてアメリカでは総合職ではなく、職務の専門家として入社する。職務専門家だから、営業部長で成績が悪ければ、降格ではなく、首にする。この方が、首にされた人間も、会社で営業部長と遇されていたとの格がついて再就職しやすいとのこと。評価は主観的なものだができるだけ客観的なものにするように努力しているのはアメリカでも同じらしい。

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