テーマ:小説

「黒い雨」 井伏鱒二 著

蔵書の中から取りだして再読する。昔読んだ時は、この悲惨さに大きく心を動かされた。だから蔵書として処分しないでおいたのだが、再読すると、この間に様々な原爆体験記に目を通しているためか、それほどの衝撃はないが、それでも大変な惨劇を書いていることに違いはない。 著者はこの小説を書くにあたって、多くの原爆体験の手記を読んだと思う。それを一人の…
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「歴史時代小説名作アンソロジー 刀剣」 末國善己 編

この本は隆慶一郎、山本兼一、柴田錬三郎、東郷隆、林不忘、好村兼一、新宮正春、宮部みゆきの短編小説から刀剣に関する短編を集めて編集した文庫である。2016年4月に出版されているが「刀剣女子」なる人種が増えてきたことを踏まえて編集されたものであることは、編者の解説でも明らかである。 各編の最後に、その短編に登場した刀剣作者の刀と解説を簡単…
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「逃亡」 吉村昭 著

吉村昭の小説の一つのジャンルに逃亡者を描き、その心理、状況を迫真の筆致で描くことがある。この小説も、その一つで戦時中、霞ヶ浦航空隊所属の整備兵(当時19歳)が、ひょんなことから謎の男に助けられ、その縁から落下傘を盗み出すとかの犯罪を行い、最後には軍用機破壊ということをしてしまう。真相はわからないが、謎の男は連合軍、あるいは共産党系のスパ…
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