テーマ:戦争

「日中戦争はスターリンが仕組んだ」 鈴木荘一 著

知人の鈴木氏の著作である。副題に「誰が盧溝橋で発砲したか」とある。鈴木氏の前著『満州建国の真実』を受けて、その後に日中戦争に至った経緯を書かれている。 「1.日本陸軍の親ユダヤ路線」では日露戦争の時の戦費調達で、ユダヤ人から支援を受けて感謝したこと、戦後、アメリカ人のハリマンから南満州鉄道を一緒に運営しようとの提案(ユダヤ資本を受…
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「満州建国の真実」 鈴木荘一 著

幕末~近代史に造詣が深い知人の鈴木氏の新作である。副題に「究極の敗戦利得者日本外務省が隠蔽する」と「軍事の天才石原莞爾の野望と挫折」がついている。 この書では、著者の特質である埋もれた史実を掘り起こしての歴史観が展開されているが、著者の主張が少し強く出過ぎていていると感じる。 満州建国について著者は「帝制ロシアに侵略された満州遊…
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「背中の勲章」 吉村昭 著

この小説は、太平洋戦争時に日本人として2番目にアメリカ軍の捕虜になったと言う人物を主人公にしたものだ。漁船を改造した哨戒艇の乗組員として赴任した信号兵の中村一等水兵は、その艦で信号長として勤務する。敵艦をいち早く見つけて、打電する役割だ。 無線機で打電すると、発信場所がわかり、敵艦から攻撃されることになる。だから「敵艦見ゆ」の打電後は…
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「戦争の日本中世史」 呉座勇一 著

興味深い本であった。著者は現代にも眼を向けながら歴史を記述をしているところが新鮮である。中世における戦争を取り上げていて、全部で7章立てとなっている。「蒙古襲来と鎌倉武士」「「悪党」の時代」「南北朝内乱という新しい「戦争」」「武士たちの南北朝サバイバル」「指揮官たちの人心掌握術」「武士たち「戦後」」「”戦後レジーム”の終わり」である。 …
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「時代の声、資料の声」 吉村昭 著

吉村昭の対談集である。対談の相手は沢木耕太郎、久保田正文、和多田進、加賀乙彦、半藤一利、吉行淳之介、色川武大、森まゆみ、城山三郎、饗庭孝男である。 沢木耕太郎との対談では、吉村昭もボクシングを観るのが好きであったことを知る。2人の話題はボクシングで盛り上がっている。吉村昭もボクサーを主人公に小説を書いており、沢木耕太郎もカシアス内…
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「蚤と爆弾」 吉村昭 著

これは731部隊をモデルにした小説である。部隊長の石井四郎は、ここでは曾根二郎となっている。小説では曾根次郞は京都帝国大学の医学部を卒業した優秀な細菌学の研究者であるが、東京帝国大学医学部卒が学閥を形成する中で反発したことを心の軌跡として書いている。また幼少時に父と母が不仲で離婚したことによる心の傷にも触れている。 曾根の業績とし…
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「検証 長篠合戦」 平山優 著

長篠合戦について近年では①織田・徳川の鉄炮3000挺は事実か、②3段打ちは本当か、③武田の騎馬隊の実態は、④なぜ武田軍は無謀な突撃を繰り返したか、⑤勝頼は諫める家臣を振り切って決戦を決断したのは事実か、⑥信長方の鉄炮はどうして集めたか、⑦武田は鉄炮に消極的か、⑧長篠古戦場に簡単な城があったのか、⑨馬防柵は信長が準備した工夫かなどに異説が…
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「地図で読む日本古代戦史」 武光誠 著

おもしろい本だった。特に本当の古代のことが参考になった。この本では次のような戦いを取り上げている。 磐井の反乱、蘇我と物部の争い、蘇我入鹿暗殺、辺境民との戦い、白村江の戦い、壬申の乱、平将門の乱、前九年・後三年の役、保元・平治の乱である。 あとがきを見ると、これまでに「歴史群像」などの雑誌に発表されたのも多いようだ。 古代…
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「特攻十冊の名著」 北影雄幸 著

著者は特攻隊の若者の真情を知ることは、日本人のもっとも美しいまごごろを知ることとして、特攻隊に参加した若者の遺稿集から10冊を選び、それらの内容を紹介している。そのまごころとは、無私、利他の自己犠牲の精神、義務感、責任感、使命感、至純な心、祖国愛などである。 確かに、このような特攻を採用したのは当時の軍上層部であって、彼等は自分達なり…
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「沖縄戦「集団自決」の謎と真実」 秦郁彦 編

この本は、沖縄戦において、軍が住民に対して自決しろとの命令を本当に出したかどうかが裁判で争われたことに関して、検証している本である。裁判では命令があったことは否定できないとなったようだが、この本はそうではないということを具体的な証拠から立証している。 命令があったとする側に大江健三郎などがいて、無かったと反証する側で藤岡信勝氏や秦…
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沖縄旅行② ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館

 旅行は、実際に現地に出向くわけであり、本で知り、感じたこととは違う。だから行くわけだ。  沖縄陸軍病院第三外科で看護業務についていた女学生(県立第一高女→「乙姫」、沖縄師範学校女子部→「白百合」)の「姫百合」学徒隊240名(教師18名)の内戦死した136名の慰霊碑である。  戦死者のご両親の金城和信夫妻が建てられた小さな石塔で…
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沖縄旅行① 旧海軍司令部壕

 沖縄に関する旅行会社のパンフレットはリゾート中心であり、これが時代の風潮なのだろうが、はじめてこの地を訪問するのであり、主な戦跡をまわりたいと思う。  当時の沖縄の人口が約50万人。米軍は延べ54万人が攻撃。1500隻の軍艦が押し寄せ、「鉄の暴風」と呼ばれる弾丸の雨を降らせた。県民一人あたり約50発の大小弾になるという。沖縄戦の…
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「脱出」 吉村昭 著

吉村昭の戦争を題材にした短編集である。「脱出」「焔髪」「鯛の島」「他人の城」「珊瑚礁」の5編が収録されている。 「脱出」は、終戦時にソ連が侵攻した樺太から北海道に脱出した少年の物語である。ソ連のひどい仕打ちは、さらに北の方から脱出してきた人の話として出てくるだけである。樺太から脱出する困難さも、それほど悲惨には書いていない。本土に…
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「日本人の戦争 -作家の日記を読む-」 ドナルド・キーン 著

昭和16年の開戦の年から、20年の終戦後までの期間に、日本人作家が日記にどのようなことを記したかを抜き書きして、まとめていったものである。 戦争中、日本文学報国会なる政府御用の文壇組織があったようで、永井荷風、内田百閒は無関係を通したが、大半の作家は属し、中には入れてもらうことを懇願した作家もいる。戦後はもちろん批判される。 …
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