テーマ:美術

「マリアノ・フォルチュニ 織りなるデザイン展」 於三菱一号館美術館

知人からチケットをいただき、標記展覧会に妻と出向く。自分自身ではチケットを購入して出向かないような展覧会も「えっ、こんな作家がいたの?」と言う新鮮な驚きが生じることがあり、好きである。 標記展覧会は絵画というより、女性の服飾デザインがメインであり、美術としての”驚き”は無かった。 マリアノ・フォルチュニとは20世紀はじめに活躍し…
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「松方コレクション展」於国立西洋美術館

西洋美術館の基礎になった作品群である松方コレクションの展覧会を妻と観に行く。 西洋美術館所蔵の作品も当然に展覧されているが、散逸していたものも展示されている。所蔵品のモネの「睡蓮」は、モネの一連の睡蓮作品の中でも白眉と思う。 今回は保存の途中で上半分が欠損してしまった「睡蓮、柳の反映」の復元画像が入口に写されていた。また欠損した現物…
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特別展「三国志」 於国立博物館

刀剣の畏友H氏のお誘いで表記展覧会に出向く。副題に「日中文化交流協定締結40周年記念」とある。今は博物館・美術館も人集めが大事なようで、この展覧会においても漫画の三国志の原画やNHKの人形劇で使った人形などが陳列してある。そして新たに発見された曹操の墓の内部をハリボテ(もちろん材料はわからない)のようなもので復元しており、また赤壁の戦い…
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「北大路魯山人」展 於千葉市美術館 

 知人が行きたいと言うので同行する。副題に「古典復興 現代陶芸をひらく」とある。北大路魯山人の作品だけでなく、魯山人が影響を受けた古陶磁器(中国龍泉窯、景徳鎮の青磁、明赤絵、染付)や朝鮮高麗茶碗、熊川茶碗、志野、瀬戸、織部、楽長次郎、光悦、尾形乾山なども一緒に展示されていた。また魯山人と同時代に古陶磁器の復興をこころみた石黒宗麿、川喜田…
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「甦る画家たち」 堀晃著

絵が好きな著者が、世の中にはあまり知られていないが、評価に値すると思った画家を取り上げて簡単に紹介している。著者が住んでいる名古屋を中心とした東海地方の画家が多く、44人ほど取り上げている。 私が名前を知っている画家は真野紀太郎、菅野圭介、野口謙蔵、片多徳郎、加賀孝一郎、伊藤久三郎などくらいである。もちろん名前だけをチラッとということ…
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「印象派への旅 海運王の夢」展

スコットランドのグラスゴーで海運業、船舶の売買で財をなしたウィリアム・バレルのコレクションである。9000点以上のコレクションがあるそうだが、この展覧会では73点ほどの陳列である。そもそもバレルは寄贈に当たって国外で陳列することは許さなかったそうだが、現在は所蔵の美術館の改装工事中で、特別とのことである。数が少ないから、観てまわるのに時…
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「竹内栖鳳 芸苑余話」 平野重光 著

竹内栖鳳は「東の大観、西の栖鳳」と称された巨匠である。先年、国立近代美術館で展覧会があり、その時にライオンを描いた屏風などの大作で、かつ西洋画的な屏風などを拝見し、「なるほど、凄いものだな」と感じた記憶がある。時に見かける小品とは格段の差があった。 著者は竹内栖鳳に関する本を共著も含めて2冊上梓しているようだが、この本は執筆の過程…
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「最期の絵 絶筆をめぐる旅」 窪島誠一郎 著

画家を20人取り上げ、その絶筆=最期に発表したとされる絵画を紹介しながら、その画家についてのエピソードを記している本である。 この中では野田英夫の「野尻の花」は信濃デッサン館で観て、実にいい絵だなと印象に残っている。この本で野田英夫のアメリカ人の妻は野田の最期を見届けずにアメリカに帰国するが、共産党員であって、野田の死も何か組織が関係…
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「ペンシルワーク 生の深い闇から」 木下晋 著

鉛筆を使い、精緻と言う表現を超えて、内面まで刻み込み、抉るような絵を画く木下晋の画文集である。木下氏が折に触れて、新聞、カタログ、雑誌などの発表した文章をまとめ、それに書き下ろしの文章も織り込んで編集されている。 絵の方は、厚手の紙質のページで、多く掲載されている。木下氏がモデルとして取り上げた人は、最後の瞽女として人間国宝にもな…
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「メアリー・エインズワース浮世コレクション」展 於千葉市美術館

この展覧会は、明治の後期に来日したアメリカ人女性メアリー・エインズワース(1867~1950)が蒐集した浮世絵の展覧会である。彼女は日本で購入するだけでなく、アメリカのオークションでも買い集めていた。 現在、オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館に1500点が寄贈されている。今回里帰りははじめてとのことで200点が展観され…
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「日本刀の華 備前刀」展 於静嘉堂文庫美術館

刀剣の畏友H氏と標記展覧会に出向く。ここは備前刀に良いものがある。それは明治の大鑑定家今村長賀をアドバイザーとして岩崎家が集めたからである。今村長賀は正宗抹殺論側に与した人物で、備前刀を最上位の刀剣とし顕彰している。 刃文を観るのに苦労した。太刀として、刃を下に展示してあり、H氏としゃがみ込んで拝見した。年寄りに、こんな格好を何度…
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「私家版 大きな時計」 舟越保武 著

昨日、本箱を整理していたら、標記の本が出てきた。外箱に入っていて、中の本にはパラフィン紙もかかったままで、読んだような痕跡も無い本である。 私は舟越保武の良いデッサンを所有しており、その縁で購入して読んだ本だと思うが、改めて再読した。この人は彫刻家が本業であるが、文章においても、「巨岩と花びら」というエッセイで、日本エッセイスト・クラ…
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「日本美術読みとき事典」 瀬木慎一 著

日本美術の仏像と絵画について、その形式、様式、技法などを解説した本である。 仏像については仏の位階や仏の役割や、仏を守る天部、神将などの役割を解説している。簡単に述べると、阿弥陀如来などの如来が最高位で、次いで菩薩。天部とは吉祥天とか○○天と付く仏像で、神将は十二神将である。 絵は巻子、絵巻、掛軸、障壁画、屏風から錦絵(続き絵、…
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「巨大アートビジネスの裏側」 石坂泰章 著

著者はサザビーズジャパンの代表取締役も勤めたことがあり、サザビー、クリスティーズの2大オークション会社の実態や、オークションで巨額で絵画を競り落とす人々のことや、美術業界のことなどを興味深く記している。オークションの場におけるセリ人とも言うべきオークショニアについても詳しく、やはり、この人の腕もオークション成功の一つであることを認識する…
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「染付」 於出光美術館

刀の方の畏友H氏のお誘いで出向く。氏は高麗青磁なども御持ちであり、焼き物にも造詣が深い。染付とは白地に酸化コバルトで文様を描き、透明釉薬をかけて焼くと、文様が青色に発色する磁器である。 今回の展覧会では「青」色が中東の人に非常に好まれた色であるので、中東の青色の容器(磁器だけでなくガラスなども含む)と中国の明、清の染付、それに日本の肥…
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「房総ゆかりの作家展」 於千葉市美術館

千葉に行く用事があり、その用事の前に知人と千葉市美術館に出向く。房総ゆかりの作家として、千葉中の美術(図画)教師でもあった堀江正章の指導を受けた菅谷元三郎、大野隆徳、柳敬助、板倉鼎、三宅策郎、無縁寺心澄などの作品が並ぶ。そして無縁寺の指導あるいは影響を受けた国松伽耶、山谷鍈一、遠藤健郎、武内和夫などの作品もある。 これらの中で山谷鍈一…
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「近代工芸の名品-棗にまつわるエトセトラ」 於国立近代美術館工芸館

刀剣の畏友H氏からのお誘いで、標記の展覧会に出向く。お茶道具の中の棗(なつめ)に焦点を当てた展示である。刀装具ほどではないが、棗も小さなものであり、見にくい展示であったが仕方がない。 棗の製作にかかわるのは漆芸家、木工芸作家であり、蒔絵師、木地師、塗師などとも呼ばれている。螺鈿細工も使われる。 展示されている作家は明治以降の…
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「筑前左文字の名刀」展 於刀剣博物館

期待して出向くが、光源のせいか、左文字の魅力がわかりにくい展示であり、いささかがっかりしている。具体的に言うと、太閤左文字は確か根津美術館で拝見した時は、実に良い御刀だと感動したが、ここで拝見すると、どういうわけが良く見えない。刀身の面の向け方なのだろうか。もっと刃中に互の目足が入っているはずなのだが。 以下、記憶に残っている御刀…
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「生誕135年 石井林響展」 於千葉市美術館

副題に「千葉に出づる風雲児」とあるから、変わった作風かと思ったが、全体にはそんなことはない日本画である。千葉県山武郡(現千葉市)に1884年に生まれ、橋本雅邦に入門し活躍するが45歳で逝去する。卒業したかは記載がないが私と同じ県立千葉高(当時は千葉中)に入ってから東京に転じて画の修業に転じている。 千葉市美術館らしく、埋もれた作家、特…
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バッドアート美術館展 於東京ドームシティ ギャラリーアーモ

新聞社からもらったチケットで妻と出向く。東京ドームも本当に久し振りであるが、入口に嵐のチケットを求める女性が何人も看板を持って立っていた。 この展覧会は普通の美術館には収蔵できないようなガラクタ絵画を集めたアメリカ、ボストンにある美術館の収蔵品である。だからこの作品はゴミ箱やリサイクルショップなどから集められたもので、お金など出し…
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「長沢蘆雪」 岡田秀之 著

長沢蘆雪は円山応挙の弟子であるが、変わった絵も書いていて面白い。特に紀州の無量寺の襖絵の虎は凄いものだ。襖から飛び出てくるようだ。龍虎の襖だから龍の絵もあるが、ともかく凄い。この本は今の読者向けに「かわいい こわい おもしろい」などの副題をつけて軽薄な感じになっているが、評価されるべき画家だ。『奇想の系譜』でも取り上げられている。なお、…
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「名画はあそんでくれる」 結城昌子 著

著者は色々な名画を題材にして、その見方を画一的でなく自由に行うことで絵を楽しむような活動を行っていて、そのような教室も主宰しているようだ。例えばフェルメールの「牛乳を注ぐ女」の絵を見て、参加者に自由に場面を想像してもらう。この女性は陽に焼けているから農家の女性ではないかとかの発想を楽しむ。そして、その過程で思いがけない着想を得て、著者自…
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「中国近代絵画の巨匠 斉白石」展 於東京国立博物館

刀剣の畏友H氏と標記の展覧会を観る。日中平和友好条約締結40周年記念の特別企画とのことである。水墨画であるが、少ないながら色を使った水墨画で、僅少な色遣いなのだが華やかな感じがする絵である。水墨画の墨の各種の色合いも様々である。 軸装の水墨画に書というスタイルとは違う精密な昆虫画もあり、形態や色を丁寧に緻密に写している。また構図の取り…
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「マルセル・デュシャンと日本美術」展 於国立博物館

この人は男性の小便器をそのまま「泉」として出品したことで名高い。展覧会の入口に、これまた有名な「自転車の車輪」が展示されていた。これらを芸術として感動しろと言われても無理である。要は美術の概念に新しい視点を取り入れて、その延長に現代美術があることで評価されている人なのであろう。 今回の展示で、私が普通の意味で美術品として評価できる…
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「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展 於東京国立博物館

大報恩寺とは千本釈迦堂と呼ばれている寺である。北野天満宮の近くにあり、存在は知っていたが、中にこのような素晴らしい仏像が安置されているのは知らなかった。 鎌倉時代初期に創建された寺で、建物も応仁の乱以前のものが残っているようだ。そして大報恩寺には、今は失われてしまったが足利義満によって建てられた北野経王堂ゆかりの名宝も伝わっている。 …
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「もっと知りたい刀剣 名刀・刀装具・刀剣書」 内藤直子著・監修、吉原弘道著

この出版社における日本の美術を作家ごとに紹介するシリーズにおいて「刀剣」として出版された本である。従来の刀剣書とは違う視点で刀剣の美=名刀が紹介されていて興味深い。専門用語も少なくして、内容は一般の人にもわかりやすいようになっている。 第1章が「刀剣へのアプローチ」であり、「刀剣を鑑賞する視点」の項で、刀の反りが持つ曲線に焦点を当…
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「ギョッとする江戸の絵画」辻惟雄 著

この本は著者の名著『奇想の系譜』(私のブログ:https://s.webry.info/sp/mirakudokuraku.at.webry.info/201801/article_9.html)とほぼ同様のものだが、その後の研究で判明したことを簡単に加え、画家として従前に取り上げた岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、歌…
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「現代美術コレクター」 高橋龍太郎 著

著者は日本の現代美術のコレクターであり、精神科医である。著者自身が評価して集めた現代美術を紹介し、その作品の魅力を語っている。 そして現代美術を収集する上での画廊の案内や、つきあい方、また著者なりの収集のポイントなどを書いている。 同時に、今の日本の美術界の問題点にも触れている。 著者は草間彌生の作品に感動して収集をはじめてい…
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「水を描く」 於山種美術館

刀剣の畏友のH氏のお誘いで標記展覧会に出向く。ここは駅から上りの坂道が続き、横断歩道橋も昇らねばならずに、加えて残暑でいささか疲れる。副題に「広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお」とあるが、浮世絵の広重から現代に至るまでの作家が水を描いた作品を展示している。 今の暑い季節に、水の絵を観て、涼を感じてもらえばという趣旨の展覧会なので…
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「日本絵画の楽しみ方 完全ガイドブック」 細野正信 監修

日本画(洋画を除く)について、古代から現代までの主要な作品を掲示して、その見所、作者、作画の背景などを書いた入門書である。日本絵画の歴史を現在どのように教えているのかと知る為に目を通した。 はじめに「絵画を楽しむための「20のポイント」」と言う章があり、狩野派集団が生まれた背景、浮世絵が庶民の芸術として大量に供給された理由、その浮…
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