テーマ:美術

「国宝ロストワールド」岡塚章子、金子隆一、説田晃大 著

この書は、明治の写真の黎明期に、日本の仏像、建築物などを被写体として写真家の作品を紹介している。こういう写真が残っていたおかげで、沖縄の首里城や法隆寺金堂壁画の再建もできたわけである。 当初は記録的なもの、日本の観光みやげの写真だが、芸術的な写真も登場するようになり、その経緯も面白い。 全部で33の写真である。写真家としては…
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「特別展 人・神・自然 …ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界」於東京国立博物館

先日、「正倉院展」を拝観し、その時に東洋館で開催されている標記の展覧会を観たのだが、この時は予約したレストランからの連絡で観覧を中断した。面白い展示であり、昨日、この展覧会のみ再訪した。これは世間に騒がれていないが実に面白い展覧会である。 エジプト、メソポタミア、ナイジェリア、中央アジア、西アジア、ギリシャ、ローマ、東地中海、中国…
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「ハプスブルク展」於国立西洋美術館

オーストリアと国交樹立150周年記念ということで、ウィーン美術史美術館に収蔵されているハプスブルク家に伝わった武具、工芸品、調度品、絵画などの美術品を展観するものである。 ハプスブルク家はライン川上流の豪族であったが、13世紀末にオーストリアに進出。そこを拠点にして15世紀以降は神聖ローマ帝国の皇帝の位を世襲し、スペインにも勢力を伸ば…
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大阪市立東洋陶磁美術館

大阪歴史博物館から廻る。平常展の安宅コレクションと李秉昌韓国陶磁室などが目当てであるが、この日は他に「受贈記念 辻井コレクション 灯火具-ゆらめくあかり」と「沖コレクション 鼻煙壺」が開催されていた。 私は焼き物に詳しくないが、高麗青磁や中国の青磁などの色と形状に強く惹かれる。高麗青磁にも色々な色が発色するようだが、ここに収蔵されてい…
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「特別展 決定版 刀装具鑑賞入門」於大阪歴史博物館

大阪歴史博物館に初めて出向き、標記の展観を拝見する。アクリル版の上の鐔を斜めにして観やすくしたり、小さなLEDライトを当てたりして鑑賞の便を図っている。表裏の模様の違いを見せるための工夫もしている。それでも暗くて観にくいところがあるが、今はライトの持ち込み・照射もありとして便宜を図っているとのことである。 すでにカタログ(カタログ…
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「戦国大名の遺宝」 五味文彦 監修

この本は以下の10章ごとに、その分野に詳しい専門家が著述し、それらをとりまとめたものである。見て頂いてわかるように、少し変わった歴史遺産を取り上げている。各章の内容に精粗がある感じもするが、それなりに興味深い。 「1.甲冑具足」、「2.装束と調度品」、「3.旗印」、「4.狩野派の絵画」、「5.読書と漢詩」、「6.戦国大名と茶道」、「7…
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「東洋文庫の北斎展」於東洋文庫ミュージアム

東洋文庫ははじめてである。ここは本の博物館であり、東洋学の研究図書館という位置づけで世界5大東洋学研究図書館の一つと言う。蔵書数は国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊とのことだ。 入ると受付と売店があり、そこから館内に入ると、右側の扉が中庭に面したオリエントカフェというレストランになっている。三菱と縁がある小岩井牧場の食材に拘っ…
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御即位記念特別展「正倉院の世界」 於東京国立博物館

混んでいたが、会場内に入ると、それなりに観覧できた。今は前期の時期で、11月6日から後期になる。展示物の数はリストで116だが、後期の分が36程度あり、前期の展示は80点ほどであろうか。会場内にいくつかの映像展示もあり、琵琶の復元の様子、補修の現場の作業紹介などや、正倉院の成り立ち、正倉院の建物構造などが映像で説明されていて、それなりに…
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「勝矢コレクション刀装具受贈記念 決定版 刀装具鑑賞入門」 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館が、刀装具のコレクターであり、研究家であった勝矢俊一氏のコレクション900点の寄贈を受けたことで、展覧会を開催し、その目録も兼ねて、刀装具鑑賞に資する本にもなるカタログを製作された。 なお今回勝矢氏の御親族から寄贈を受けたのは勝矢氏が蒐集したものの約半数とのことだ。勝矢氏は信家鐔の研究において、その図柄においてキリスト教…
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「あなたに逢いたい」展  於佐野市立吉澤記念美術館

昨日、太田に出向く用事があり、その帰りに葛生に出向き、標記の展覧を観てきた。 収蔵品を元に、肖像画を中心に展示がされており、その為に肖像=あなたに逢いたいというテーマにしたのだろう。 入口に足尾鉱毒事件に抗議を続けた郷土の偉人「谷中村の田中正造」(塚原哲夫)が展示されていた。不屈の人柄を想像できるような作品で力強い。 ホアキン・ト…
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朝倉彫塑館

本日は朝倉彫塑館に妻と出向く。日暮里駅近くの山手線内側の台地になっている方にある。帰りは、そこから谷中墓地に沿って南に歩き、途中に江戸期の浮世絵三美人の一人笠森おせんのいた稲荷を通り、上野公園に出る。 彫刻家朝倉文夫の邸宅を、このような記念館にして保存している。昭和10年に完成した家だそうだが、コンクリートの家と木造の家が不思議に…
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「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」 於国立近代美術館

日本のアニメーションで大きな地歩を築いた高畑勲を近代美術館が取り上げた。どういう展示になるのかと興味を持って観に行く。今回は妻と娘と赤ちゃんも一緒であり、妻と娘は落ち着いて観ていられなかったと思う。 高畑勲はアニメ=漫画的な軽い感じの物語にせずに、それぞれの物語に主題や訴えたいところ、またアニメの技法的に工夫するところを考え、その実現…
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「博物館でアジアの旅 LOVEアジア」、「VR刀剣」於東京国立博物館東洋館

国立博物館に出向いた時に、時々東洋館に出向くが、本館や平成館で観たあとに出向くので疲れてしまい、熱心には観ない。これは私だけでないようで観客は少ない。今回も東京都美術館でコートールド美術館展を観たあとに出向く。 東洋館にはアジア各国の美術品、出土品が展観されており、地下にはミュージアムシアターという上映施設があって別料金で美術品を詳し…
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コートールド美術館展 於東京都美術館

コートールド美術館とはイギリスのロンドンにあり、レーヨン製造で富を築いたサミュエル・コートールドが蒐集した美術品を基本財産としている。 印象派とポスト・印象派の作品がメインのようで、今回の展示ではマネ、セザンヌ、ゴッホ、ルノアール、モネ、ピサロ、シスレー、スーラ、モディリアニ、ロートレック、ドガ、ゴーガン、ボナール、ロダンなどである。…
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「美の猟犬 安宅コレクション余聞」伊藤郁太郎 著

この本は安宅産業で、安宅英一氏に仕え、安宅氏が美術品を蒐集する時に補佐していた著者が、安宅氏の思い出、人柄、蒐集態度、蒐集の裏話などを書いた本である。実際の安宅氏のコレクションである中国陶磁、朝鮮陶磁の名品の写真と解説もあり、そこは美しく楽しい。 「美の猟犬」とは安宅英一氏のことかと思い、違和感を感じていたが、著者の伊藤氏のことな…
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「みんなのミュシャ」展 於Bunkamuraザ・ミュージアム

ミュシャは以前に国立新美術館で開催された「ミュシャ展」を観ており、その時はアールヌーボーの旗手というミュシャのイメージを覆す「スラブ叙事詩」に驚いたことを思い出す。50歳時に故郷のチェコに戻り画いたという (その時のブログ) https://mirakudokuraku.at.webry.info/201703/article_15.…
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清水寺 成就院 CONTACTつなぐ・むすぶ・世界のアート

昨日、法事で京都に出向いていたが、朝にホテルのTVで、標記の催し物が9/1~8までの間に清水寺で開催されているというニュースが流れた。京都で開催されている芸術に関する国際会議に連動した催事のようだ。 そこで展示されている芸術はともかくとして、普段は非公開の成就院が公開されていると聞いて、急遽、タクシーで出向く。 当日券は1800円で…
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「マリアノ・フォルチュニ 織りなるデザイン展」 於三菱一号館美術館

知人からチケットをいただき、標記展覧会に妻と出向く。自分自身ではチケットを購入して出向かないような展覧会も「えっ、こんな作家がいたの?」と言う新鮮な驚きが生じることがあり、好きである。 標記展覧会は絵画というより、女性の服飾デザインがメインであり、美術としての”驚き”は無かった。 マリアノ・フォルチュニとは20世紀はじめに活躍し…
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「松方コレクション展」於国立西洋美術館

西洋美術館の基礎になった作品群である松方コレクションの展覧会を妻と観に行く。 西洋美術館所蔵の作品も当然に展覧されているが、散逸していたものも展示されている。所蔵品のモネの「睡蓮」は、モネの一連の睡蓮作品の中でも白眉と思う。 今回は保存の途中で上半分が欠損してしまった「睡蓮、柳の反映」の復元画像が入口に写されていた。また欠損した現物…
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特別展「三国志」 於国立博物館

刀剣の畏友H氏のお誘いで表記展覧会に出向く。副題に「日中文化交流協定締結40周年記念」とある。今は博物館・美術館も人集めが大事なようで、この展覧会においても漫画の三国志の原画やNHKの人形劇で使った人形などが陳列してある。そして新たに発見された曹操の墓の内部をハリボテ(もちろん材料はわからない)のようなもので復元しており、また赤壁の戦い…
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「北大路魯山人」展 於千葉市美術館 

 知人が行きたいと言うので同行する。副題に「古典復興 現代陶芸をひらく」とある。北大路魯山人の作品だけでなく、魯山人が影響を受けた古陶磁器(中国龍泉窯、景徳鎮の青磁、明赤絵、染付)や朝鮮高麗茶碗、熊川茶碗、志野、瀬戸、織部、楽長次郎、光悦、尾形乾山なども一緒に展示されていた。また魯山人と同時代に古陶磁器の復興をこころみた石黒宗麿、川喜田…
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「甦る画家たち」 堀晃著

絵が好きな著者が、世の中にはあまり知られていないが、評価に値すると思った画家を取り上げて簡単に紹介している。著者が住んでいる名古屋を中心とした東海地方の画家が多く、44人ほど取り上げている。 私が名前を知っている画家は真野紀太郎、菅野圭介、野口謙蔵、片多徳郎、加賀孝一郎、伊藤久三郎などくらいである。もちろん名前だけをチラッとということ…
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「印象派への旅 海運王の夢」展

スコットランドのグラスゴーで海運業、船舶の売買で財をなしたウィリアム・バレルのコレクションである。9000点以上のコレクションがあるそうだが、この展覧会では73点ほどの陳列である。そもそもバレルは寄贈に当たって国外で陳列することは許さなかったそうだが、現在は所蔵の美術館の改装工事中で、特別とのことである。数が少ないから、観てまわるのに時…
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「竹内栖鳳 芸苑余話」 平野重光 著

竹内栖鳳は「東の大観、西の栖鳳」と称された巨匠である。先年、国立近代美術館で展覧会があり、その時にライオンを描いた屏風などの大作で、かつ西洋画的な屏風などを拝見し、「なるほど、凄いものだな」と感じた記憶がある。時に見かける小品とは格段の差があった。 著者は竹内栖鳳に関する本を共著も含めて2冊上梓しているようだが、この本は執筆の過程…
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「最期の絵 絶筆をめぐる旅」 窪島誠一郎 著

画家を20人取り上げ、その絶筆=最期に発表したとされる絵画を紹介しながら、その画家についてのエピソードを記している本である。 この中では野田英夫の「野尻の花」は信濃デッサン館で観て、実にいい絵だなと印象に残っている。この本で野田英夫のアメリカ人の妻は野田の最期を見届けずにアメリカに帰国するが、共産党員であって、野田の死も何か組織が関係…
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「ペンシルワーク 生の深い闇から」 木下晋 著

鉛筆を使い、精緻と言う表現を超えて、内面まで刻み込み、抉るような絵を画く木下晋の画文集である。木下氏が折に触れて、新聞、カタログ、雑誌などの発表した文章をまとめ、それに書き下ろしの文章も織り込んで編集されている。 絵の方は、厚手の紙質のページで、多く掲載されている。木下氏がモデルとして取り上げた人は、最後の瞽女として人間国宝にもな…
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「メアリー・エインズワース浮世コレクション」展 於千葉市美術館

この展覧会は、明治の後期に来日したアメリカ人女性メアリー・エインズワース(1867~1950)が蒐集した浮世絵の展覧会である。彼女は日本で購入するだけでなく、アメリカのオークションでも買い集めていた。 現在、オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館に1500点が寄贈されている。今回里帰りははじめてとのことで200点が展観され…
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「日本刀の華 備前刀」展 於静嘉堂文庫美術館

刀剣の畏友H氏と標記展覧会に出向く。ここは備前刀に良いものがある。それは明治の大鑑定家今村長賀をアドバイザーとして岩崎家が集めたからである。今村長賀は正宗抹殺論側に与した人物で、備前刀を最上位の刀剣とし顕彰している。 刃文を観るのに苦労した。太刀として、刃を下に展示してあり、H氏としゃがみ込んで拝見した。年寄りに、こんな格好を何度…
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「私家版 大きな時計」 舟越保武 著

昨日、本箱を整理していたら、標記の本が出てきた。外箱に入っていて、中の本にはパラフィン紙もかかったままで、読んだような痕跡も無い本である。 私は舟越保武の良いデッサンを所有しており、その縁で購入して読んだ本だと思うが、改めて再読した。この人は彫刻家が本業であるが、文章においても、「巨岩と花びら」というエッセイで、日本エッセイスト・クラ…
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「日本美術読みとき事典」 瀬木慎一 著

日本美術の仏像と絵画について、その形式、様式、技法などを解説した本である。 仏像については仏の位階や仏の役割や、仏を守る天部、神将などの役割を解説している。簡単に述べると、阿弥陀如来などの如来が最高位で、次いで菩薩。天部とは吉祥天とか○○天と付く仏像で、神将は十二神将である。 絵は巻子、絵巻、掛軸、障壁画、屏風から錦絵(続き絵、…
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