テーマ:美術

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」図録 

 新型コロナの関係で美術展が軒並み中止になり、伊藤も寂しいだろうとのことで、ご近所の絵画好きな方が持参してくれた図録である。  この展覧会は1999年に東京都美術館で開催されたようで、この図録にはワシントン・ナショナル・ギャラリーが生まれた歴史と、印象派を中心として前後の時代に描かれた絵画(当時の展覧会出品作)に関する解説が図版ととも…
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「放浪の天才画家 長谷川利行展」図録

 このカタログは地元の絵好きな知人からお借りしたものだ。私が去年の暮れに長谷川利行の作品に御縁があったことを話していたからである。  頁を括っていくと、なんと私が購入したデッサンが所載されているではないか。購入した時、板橋区立美術館で開催時のカタログに所載されていることは承知していたが、驚いた。  考えてみれば、この絵の額裏には、昭…
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「微光のなかの宇宙-私の美術観-」 司馬遼太郎 著

司馬遼太郎全集1が忍者物の時代小説であり、少し毛色の違ったものを読もうとして、全集の65に収録されているものを選ぶ。これには「街道をゆく 十四」も収録されている。 「微光のなかの宇宙」には司馬遼太郎が美術について書いた次のエッセイが集められているが、私にはあまり面白くなかった。歯切れの悪い評論と感じる。 「裸眼で」「密教の誕生と…
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「超写実絵画の襲来」 於Bunkamuraザ・ミュージアム

コロナウィルス騒動で、多くの美術館が閉館中だが、ここは開館している。昨日の午後出向くが、入場者は少ない。帰りに東急百貨店の1階を通ったが、客はほとんどいない。 今回の展示は、千葉市にあるホキ美術館の所蔵品から選んでの展示である。いずれの作品も真に迫るほどのリアリティを持つ絵画である。「真を描く」ことは写真が出来る前の絵画の究極の目…
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「なぜ日本はフジタを捨てたのか?」富田芳和 著

副題に「藤田嗣治とフランク・シャーマン1945~1949」とあるように、フランク・エドワード・シャーマンというボストン生まれの占領軍将校が残した資料をもとに、終戦後にフジタが海外に出向くいきさつをまとめている。 フランク・シャーマン(1917~1991)は少年の頃に画家になろうとしていた。パリに短期留学した時にモンパルナスでフジタ…
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「アウトローと呼ばれた画家 評伝 長谷川利行」吉田和正 著

長谷川利行の評伝である。伝記的な部分や、長谷川の奇行のことなどは、これまで読んだ本や画集の解説記事などと同様だが、長谷川の謎の青年時代(京都時代)のことをよく調べている。またこの時に熱中していたのが歌であり、その歌の整理などはうまく書けている。 本は次のような章立てになっている。「1.空白と謎にみちた少・青年時代」「2.生きることは絵…
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「利休のかたち」展 於松屋銀座店

副題に「継承されるデザインと心」「松屋創業150周年記念」とある。千利休が使用したと伝承がある茶道具を展示して、その利休型とでも言うべき道具類を伝統を守りながら今に伝えている道具職人(千家十職と称されているが、この展示では茶碗の楽家、釜の大西家、漆芸の中村家)の道具類を展観している。 千利休の好みは”冷凍寂枯”とも称されているが、…
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「ランカイ屋東介の眼」木村東介著

美術商羽黒洞の店主であった木村東介が、生前に展覧会のカタログや雑誌に寄稿した文章を集めたものである。 ランカイ屋とは展覧会屋という意味で、木村が惚れ込んだ画家の展覧会を多く企画していることから称されたようだ。昔の美術商は何人かの金持ちコレクターを客に持つと成り立つという時代に生きており、その当時に値札を付けた展覧会での販売を行ったわけ…
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長谷川利行の画集3点

御縁があって長谷川利行のデッサンを入手した。所蔵していた絵画4点を下取りに出す。強く清らかな少年像だが、「東京の落書き 1930’s 長谷川利行と小熊秀雄の時代」展の画集に所載で、そこでは「少女」とされている。妻とも話すが、少女と見えなくもない。そういうことがあり、改めて長谷川利行の画集を3冊紐解く。 長谷川利行の作品には具体的な…
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国立近代美術館 通常展

昨日、妻と出向く。先週まで鏑木清方の「幻の《築地明石町》特別公開」で非常な混雑だったようだ。この日は「MOMATガイドスタッフ」によるギャラリー解説に参加する。この解説は、スタッフからの一方的な説明ではなく、そこに参加した人からも意見を聴取するようなもので、こういうのも面白いと感じる。 ただ、私もそうだが、美術に詳しい人から、そうでな…
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「国宝ロストワールド」岡塚章子、金子隆一、説田晃大 著

この書は、明治の写真の黎明期に、日本の仏像、建築物などを被写体として写真家の作品を紹介している。こういう写真が残っていたおかげで、沖縄の首里城や法隆寺金堂壁画の再建もできたわけである。 当初は記録的なもの、日本の観光みやげの写真だが、芸術的な写真も登場するようになり、その経緯も面白い。 全部で33の写真である。写真家としては…
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「特別展 人・神・自然 …ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界」於東京国立博物館

先日、「正倉院展」を拝観し、その時に東洋館で開催されている標記の展覧会を観たのだが、この時は予約したレストランからの連絡で観覧を中断した。面白い展示であり、昨日、この展覧会のみ再訪した。これは世間に騒がれていないが実に面白い展覧会である。 エジプト、メソポタミア、ナイジェリア、中央アジア、西アジア、ギリシャ、ローマ、東地中海、中国…
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「ハプスブルク展」於国立西洋美術館

オーストリアと国交樹立150周年記念ということで、ウィーン美術史美術館に収蔵されているハプスブルク家に伝わった武具、工芸品、調度品、絵画などの美術品を展観するものである。 ハプスブルク家はライン川上流の豪族であったが、13世紀末にオーストリアに進出。そこを拠点にして15世紀以降は神聖ローマ帝国の皇帝の位を世襲し、スペインにも勢力を伸ば…
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大阪市立東洋陶磁美術館

大阪歴史博物館から廻る。平常展の安宅コレクションと李秉昌韓国陶磁室などが目当てであるが、この日は他に「受贈記念 辻井コレクション 灯火具-ゆらめくあかり」と「沖コレクション 鼻煙壺」が開催されていた。 私は焼き物に詳しくないが、高麗青磁や中国の青磁などの色と形状に強く惹かれる。高麗青磁にも色々な色が発色するようだが、ここに収蔵されてい…
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「特別展 決定版 刀装具鑑賞入門」於大阪歴史博物館

大阪歴史博物館に初めて出向き、標記の展観を拝見する。アクリル版の上の鐔を斜めにして観やすくしたり、小さなLEDライトを当てたりして鑑賞の便を図っている。表裏の模様の違いを見せるための工夫もしている。それでも暗くて観にくいところがあるが、今はライトの持ち込み・照射もありとして便宜を図っているとのことである。 すでにカタログ(カタログ…
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「戦国大名の遺宝」 五味文彦 監修

この本は以下の10章ごとに、その分野に詳しい専門家が著述し、それらをとりまとめたものである。見て頂いてわかるように、少し変わった歴史遺産を取り上げている。各章の内容に精粗がある感じもするが、それなりに興味深い。 「1.甲冑具足」、「2.装束と調度品」、「3.旗印」、「4.狩野派の絵画」、「5.読書と漢詩」、「6.戦国大名と茶道」、「7…
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「東洋文庫の北斎展」於東洋文庫ミュージアム

東洋文庫ははじめてである。ここは本の博物館であり、東洋学の研究図書館という位置づけで世界5大東洋学研究図書館の一つと言う。蔵書数は国宝5点、重要文化財7点を含む約100万冊とのことだ。 入ると受付と売店があり、そこから館内に入ると、右側の扉が中庭に面したオリエントカフェというレストランになっている。三菱と縁がある小岩井牧場の食材に拘っ…
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御即位記念特別展「正倉院の世界」 於東京国立博物館

混んでいたが、会場内に入ると、それなりに観覧できた。今は前期の時期で、11月6日から後期になる。展示物の数はリストで116だが、後期の分が36程度あり、前期の展示は80点ほどであろうか。会場内にいくつかの映像展示もあり、琵琶の復元の様子、補修の現場の作業紹介などや、正倉院の成り立ち、正倉院の建物構造などが映像で説明されていて、それなりに…
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「勝矢コレクション刀装具受贈記念 決定版 刀装具鑑賞入門」 大阪歴史博物館

大阪歴史博物館が、刀装具のコレクターであり、研究家であった勝矢俊一氏のコレクション900点の寄贈を受けたことで、展覧会を開催し、その目録も兼ねて、刀装具鑑賞に資する本にもなるカタログを製作された。 なお今回勝矢氏の御親族から寄贈を受けたのは勝矢氏が蒐集したものの約半数とのことだ。勝矢氏は信家鐔の研究において、その図柄においてキリスト教…
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「あなたに逢いたい」展  於佐野市立吉澤記念美術館

昨日、太田に出向く用事があり、その帰りに葛生に出向き、標記の展覧を観てきた。 収蔵品を元に、肖像画を中心に展示がされており、その為に肖像=あなたに逢いたいというテーマにしたのだろう。 入口に足尾鉱毒事件に抗議を続けた郷土の偉人「谷中村の田中正造」(塚原哲夫)が展示されていた。不屈の人柄を想像できるような作品で力強い。 ホアキン・ト…
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朝倉彫塑館

本日は朝倉彫塑館に妻と出向く。日暮里駅近くの山手線内側の台地になっている方にある。帰りは、そこから谷中墓地に沿って南に歩き、途中に江戸期の浮世絵三美人の一人笠森おせんのいた稲荷を通り、上野公園に出る。 彫刻家朝倉文夫の邸宅を、このような記念館にして保存している。昭和10年に完成した家だそうだが、コンクリートの家と木造の家が不思議に…
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「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」 於国立近代美術館

日本のアニメーションで大きな地歩を築いた高畑勲を近代美術館が取り上げた。どういう展示になるのかと興味を持って観に行く。今回は妻と娘と赤ちゃんも一緒であり、妻と娘は落ち着いて観ていられなかったと思う。 高畑勲はアニメ=漫画的な軽い感じの物語にせずに、それぞれの物語に主題や訴えたいところ、またアニメの技法的に工夫するところを考え、その実現…
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「博物館でアジアの旅 LOVEアジア」、「VR刀剣」於東京国立博物館東洋館

国立博物館に出向いた時に、時々東洋館に出向くが、本館や平成館で観たあとに出向くので疲れてしまい、熱心には観ない。これは私だけでないようで観客は少ない。今回も東京都美術館でコートールド美術館展を観たあとに出向く。 東洋館にはアジア各国の美術品、出土品が展観されており、地下にはミュージアムシアターという上映施設があって別料金で美術品を詳し…
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コートールド美術館展 於東京都美術館

コートールド美術館とはイギリスのロンドンにあり、レーヨン製造で富を築いたサミュエル・コートールドが蒐集した美術品を基本財産としている。 印象派とポスト・印象派の作品がメインのようで、今回の展示ではマネ、セザンヌ、ゴッホ、ルノアール、モネ、ピサロ、シスレー、スーラ、モディリアニ、ロートレック、ドガ、ゴーガン、ボナール、ロダンなどである。…
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「美の猟犬 安宅コレクション余聞」伊藤郁太郎 著

この本は安宅産業で、安宅英一氏に仕え、安宅氏が美術品を蒐集する時に補佐していた著者が、安宅氏の思い出、人柄、蒐集態度、蒐集の裏話などを書いた本である。実際の安宅氏のコレクションである中国陶磁、朝鮮陶磁の名品の写真と解説もあり、そこは美しく楽しい。 「美の猟犬」とは安宅英一氏のことかと思い、違和感を感じていたが、著者の伊藤氏のことな…
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「みんなのミュシャ」展 於Bunkamuraザ・ミュージアム

ミュシャは以前に国立新美術館で開催された「ミュシャ展」を観ており、その時はアールヌーボーの旗手というミュシャのイメージを覆す「スラブ叙事詩」に驚いたことを思い出す。50歳時に故郷のチェコに戻り画いたという (その時のブログ) https://mirakudokuraku.at.webry.info/201703/article_15.…
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清水寺 成就院 CONTACTつなぐ・むすぶ・世界のアート

昨日、法事で京都に出向いていたが、朝にホテルのTVで、標記の催し物が9/1~8までの間に清水寺で開催されているというニュースが流れた。京都で開催されている芸術に関する国際会議に連動した催事のようだ。 そこで展示されている芸術はともかくとして、普段は非公開の成就院が公開されていると聞いて、急遽、タクシーで出向く。 当日券は1800円で…
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「マリアノ・フォルチュニ 織りなるデザイン展」 於三菱一号館美術館

知人からチケットをいただき、標記展覧会に妻と出向く。自分自身ではチケットを購入して出向かないような展覧会も「えっ、こんな作家がいたの?」と言う新鮮な驚きが生じることがあり、好きである。 標記展覧会は絵画というより、女性の服飾デザインがメインであり、美術としての”驚き”は無かった。 マリアノ・フォルチュニとは20世紀はじめに活躍し…
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「松方コレクション展」於国立西洋美術館

西洋美術館の基礎になった作品群である松方コレクションの展覧会を妻と観に行く。 西洋美術館所蔵の作品も当然に展覧されているが、散逸していたものも展示されている。所蔵品のモネの「睡蓮」は、モネの一連の睡蓮作品の中でも白眉と思う。 今回は保存の途中で上半分が欠損してしまった「睡蓮、柳の反映」の復元画像が入口に写されていた。また欠損した現物…
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特別展「三国志」 於国立博物館

刀剣の畏友H氏のお誘いで表記展覧会に出向く。副題に「日中文化交流協定締結40周年記念」とある。今は博物館・美術館も人集めが大事なようで、この展覧会においても漫画の三国志の原画やNHKの人形劇で使った人形などが陳列してある。そして新たに発見された曹操の墓の内部をハリボテ(もちろん材料はわからない)のようなもので復元しており、また赤壁の戦い…
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