テーマ:刀装具

「大名家・著名家刀剣目録」 福永酔剣 著

著者の『皇室・将軍家・大名家刀剣目録』の続編である。 ここに掲載の大名家は青山家、有馬家、池田家、稲葉家、佐竹家、島津分家、立花家、南部家、丹羽家、津山松平家である。また著名家とは伊東巳代治、犬養毅、熊本片岡家、川路家、河瀬虎三郎家、栗原彦三郎、西郷吉之助、田中光顕、田村駒次郎、中山忠顕、根津嘉一郎、松方正義、水町袈裟六、山根武亮、山…
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刀剣博物館「春のよそおい 刀剣・刀装・刀装具にみる植物の意匠」展

刀剣、刀装、刀装具の1点ずつの展示物は、それぞれ良いものが多く、刀は刀剣博物館だけあって照明もよい。しかし、展示のテーマ・タイトルと展示物の結びつきが、よくわからない展示である。 刀装、刀装具は植物の図柄が多いが、「春のよそおい」という中に「投桐」の勘四郎、「朝顔図小柄」の戸張富久などは春という季節に対して違和感を持つ。会期が1月から…
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永青文庫「武蔵と武士のダンディズム」展

本日は高校時代の同期と永青文庫の標記展覧会に出向く。その前に、刀のH氏に御目にかかり、色々とお話をする。永青文庫では、こっちが肥後鐔等の説明役になったが、目の鑑賞において、うるさかったのではないかと反省もしている。 行きは目白駅から出向くが、この道は、学習院とか日本女子大の付属小学校があり、そのお迎えの親子づれも多い。御母さん方は…
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「アール・ヌーヴォーに影響を与えた幕末・明治の金工」 「緑青」通巻72号

美術雑誌の「緑青」は、これまでも清水三年坂美術館の幕末・明治の刀装具作品を紹介しているが、この巻はアール・ヌーヴォーと言われているガラス工芸作家のエミール・ガレなどの作品に、幕末・明治の刀装具作者の作品(刀装具に限らず、壺なども含めて)が、強い影響を与えているのではと論じ、紹介しているものである。 館長の村田理如氏が巻頭に「アール…
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「図録 土佐明珍鐔」公文久雄 著

幕末の土佐藩の鐔愛好家森四郎に関する資料をいくつか紹介したが、現代にも土佐に熱心な鐔愛好家がおられるのを知る。 この図録は、高知市の「山内文庫」にある山内藩の「御目見仕名字唱譜職人勤役年譜書」で土佐藩の鐔職人の経歴・事績を調べたものである。墓所にもあたって、資料の裏付けも取っている労作である。特に鐔工土佐明珍一派が中心である。 …
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「百鐔・百鐔会優品集 1」 「同 2」 (柴田光男編)

昔の本である。1と2の2冊が出版されている。今回は両方の書物をまとめて取り上げる。 戦前に千鐔会が開催され、大きな注目を集めたことにちなんで、刀剣柴田の柴田光男氏などが音頭をとって、当時の刀装具の愛好家を組織し、それぞれの所有品を集めて図録を作成したものである。 写真が掲載されているだけだが、写真はよく写っており、観ていて楽…
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「中村覚太夫信家鐔集」 秋山久作 編

これは江戸時代の鐔の大コレクターの中村覚太夫(最近の研究では中村八太夫との説も出ているが、昔の人は名前をよく変えている。押形に享和頃の書き込みがあり、この頃の人と推測)の信家鐔の押形集を編集したものである。 戦後に復刻版も出版されているが、今回、読んだのは戦前の本である。 中村覚太夫の押形は、当初は146種類の押形があったようだ…
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高知県立歴史民俗資料館で「特別展 刀 武士(もののふ)の魂 -備前の名刀と土佐ゆかりの刀剣-」展(2

高知県の当該展覧会にはでかけていないが、この展覧会のカタログをいただいた。 昔の刀剣展のカタログは、地刃もよくわからない写真が掲載され、しかも最上作、上々作の毎度お馴染みの刀工が出品され、解説もおざなりで、私でも書ける内容。そして最後に「出来が良い」「典型作である」「特色を示して健全である」とかの定型文というので面白くなかったが、最近…
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「鏨廼花」 竜獅堂こと光村利藻 著

『鏨廼花』は明治36年~40年に、神戸の竜獅堂こと、光村利藻(今も残る光村印刷の創業者)が出版した豪華な刀装具写真集である。私が今回、拝読したのは、1970年に世界文庫が復刻したものである。復刻版でも豪華で和綴じで豪華な4冊の大版が2冊ずつ桐の箱に入っているものである。 当時、これだけのものが出版されたというのは凄いことだと思う。…
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「鐔入門」 柴田光男 著

これは古書であり、あるところで見つけ、読んだ。昭和42年に初版が出て、これは昭和48年の三版である。この本には刀剣柴田の実際の販売価格や、昭和48年当時に著者が附けた相場が期してあり、感慨深い。 44年12月に38万円で販売された楽寿在銘の鐔、最近、同じものが売りに出ていたがその価格は120万円だった。もっとも、私が鐔蒐集をはじめ…
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黒川古文化研究所 「所蔵品選集 刀装具」

これは黒川古文化研究所が発行しているもので、刀装具についてまとめたものである。 黒川古文化研究所の所蔵品は「飛香館清賞 : 黒川古文化研究所蔵品図録」という立派な本も出ているが、そちらの方は一般的な写真の撮り方、解説も加島氏の、よくある解説であるが、この冊子は1000円と安く、写真、解説もユニークである。 また名品も多く、参考になる…
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「毛利家の至宝」展 於サントリー美術館 

月曜日にサントリー美術館で開催中の「毛利家の至宝」展を拝観。月曜の午前中であり、入館者も少なく雪舟の「山水長巻」もじっくり拝見できた。 線の力が強く(強いというのは墨が濃いとか、太いとかの物理的な状況ではない)、自信を持って描き分けているという感じで、さすがと思う。 遠くの山は薄墨でぼかし、岩肌も輪郭を描く線と岩の表面の墨彩を書く筆…
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「わが愛鐔 透し鐔100選」 進藤武夫 著

この本は、愛鐔家が各自の所蔵品を、各自が良いと思っているところ、購入の経緯などを述べて、編者が入門書的に概論を書いている本である。 昔は、このように愛刀家、刀装具愛好家からの出品を募る本も多く、それが入門書的な役割を果たしていた。今は業界が低迷しているから、このような本も必要ではないかと思う。 さて、この本だが、著者の概論も要を…
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藤枝市郷土博物館「日本刀と刀装具の美」展と久能山東照宮

東海道の島田宿には室町期から刀鍛冶がおり、島田鍛冶、島田物と称されている。その島田鍛冶の展示を、隣の宿の藤枝市で行っていると、静岡藤枝の方から教えていただき、出向く。 今回、展示されている島田鍛冶の作品は、藤枝市郷土博物館に寄贈された赤羽刀を研ぎ上げ、展示ということで、この地域にある島田鍛冶作品の名品が出品されているわけではなかった。…
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「横谷宗珉」 小倉惣右衛門 著

戦前に出版された和綴じの本である。老舗刀剣商の網屋の店主が小倉惣右衛門だと認識している。句読点などがあまりないが、読みにくい本ではない。写真もきれいで、今はあまり本に紹介されない作品も掲載されている。この中には戦災で失われたものもあるのだと思う。 当時としては次のような独創的な説を述べている。 たとえば、英一蝶が罪を得て島送…
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「鐔のデザイン」 柴田光男 著

この本は、刀剣商の柴田光男氏が平成5年に出版された本で、鐔の色々な形やデザインを網羅している。 はじめに鐔の歴史を概観し、次に鐔の材質、地鉄の種類、耳、、地肌などの鐔鑑定用語を説明している。最後に鐔制作の方法や、現在の鐔の価格まで掲載している。 鐔の形は、変わり形も形ごとに分類しているから全部で48種類も集めている。 デザイン…
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古赤坂鐔の鑑賞

私が購入した雁金屋彦兵衛と極まっている鐔が2代西垣勘四郎ではないかと、私のHPでも検討経緯をアップしているが、その一環として、あるコレクターのお宅で、古赤坂鐔の勉強を兼ねた鑑賞をさせていただく。古赤坂鐔とは江戸時代前期に江戸赤坂で生まれた鐔で、初代から三代までをさす。四代以降は忠時などの銘を切るが、上三代は全て無銘である。 古色と切羽…
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第2回新作日本刀刀職技術展覧会 於 大倉集古館

同じ時期に、もう一つの団体である日本刀文化振興協会主催の新作刀展覧会が開催されている。同時に研ぎ、刀装具、白銀(はばき;)、柄巻、拵、白鞘などの新作が展示されている。 刀剣界が分裂しているのは、本当に何とかならないのかと思う。職人さんも困っていると思うのだが。 畏友のH氏から電話は新作刀のことには触れずに「協賛で出品されている大…
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後藤家十七代の小柄

先週、あるところで後藤家十七代の小柄を拝見。初代から十一代くらいまでは何となく、それらしい個性がある揃いであった。十二代以降の各品もいいものだが、これが何代目かとはわからず、「後藤の後代でしょう」ということになってしまう。十七代は魚子地が細かく、それも一乗とは違うから、こういう点で判断できるのかもしれない。ただ、後代でも細身の締まった倶…
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肥後の縁頭

伊藤満氏の『西垣』『平田・志水』『林・神吉』にはそれぞれの縁頭(ふちがしら)も掲載されている。その写真は、頭(かしら)を上から見た写真、頭を横から見た写真、それから縁(ふち)の横から見た写真が表裏の2枚、縁の天井金のある面の写真の5枚からなっている。 ここにおける頭(かしら)の写真による形が美しいのである。肥後の縁頭は金工物と違って地…
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林重光の在銘の「放れ牛」鐔

これは先月に拝見したものだが、林重光在銘の「放れ牛」の名品のことを記してみたい。戦前発刊の『刀装金工名作集』に所載のものだが、本には「無銘又七」「鐵、松牛透、両櫃」とある。持ち主は、当時は銘が埋もれていたのではとおっしゃっていたが、今は「林」と「重光」に表裏に切り分けた典型的な林重光の銘が見られる。この本に所載のものは細川家のものが多か…
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肥後金工 三角(みすみ)の魅力

肥後金工の中に三角(みすみ)という一派がいる。何度か拝見したことはあるのだが、これまではどこがいいのかなという感じだった。 今回、伊藤満氏のコレクションの三角の目貫13点を拝見して、その魅力がわかりました。 すべて無銘で、目貫の根が△形のものだ。質の良い後藤の上手(じょうて)と同じような赤銅で、真っ黒である。そこに彫った対象物に合わ…
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肥後鐔の名品

骨董の雑誌「目の眼」が肥後鐔の特集をやるとのこと。そこで肥後鐔の研究家で『西垣』『平田・志水』『林・神吉』の3部作を上梓され、加えて大コレクターでもある伊藤満氏が肥後鐔の魅力を語る。その対談相手として、私が登場。肥後鐔では他にふさわしい人がおられるから「私ごときでいいのか」と確認もしてもらったのですが。伊藤満氏がお話されやすいように間の…
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「武士とはなにか」展 国立歴史民俗博物館

今日は妻と佐倉の歴史民俗博物館で開催中の「武士とはなにか」展に出向く。私はこの場所ははじめてだ。元の佐倉城址=佐倉の連隊の跡である。城は石垣を使わず、土塁で、北総にある谷津(小高い丘とそこに入り組んだ湿地)を生かしたような構えである。 昼から行った為に、今の時期は日没も早く、城址の散策はできなかった。それどころか歴史民俗博物館の常設展…
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鐔書4冊

最近、鐔についての古書を読んでいるというか眺めている。 『尾張と三河の鐔工』(岡本保和著)では柳生鐔の話などが参考になり、結果は私のHPに反映させている。柳生連也が関与した本当の柳生鐔以外に柳生家後代がつくらせた第2期、第3期のものがあり、これらは尾張では御流儀鐔と呼んでいたようだ。もちろん写しモノもさらに多い。 http://ww…
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肥後 遠山の鐔

先日、この欄でも紹介した古茂田守介の絵画購入時に、あわせて「源 遠山」の在銘の肥後の遠山鐔も入手した。すなわち「私の現金+小道具2点=古茂田守介絵画+遠山鐔」の交換である。 何の模様も、透かしもない少し碁石形(形は丸で、耳の方にかけてなだらかに低くなっている)の板鐔である。片方の小柄櫃孔だけがあるだけだ。これがなかなかいい鐔である…
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石黒の鷹(政常の金無垢鷹目貫)

今月の「刀和」所載の石黒政常の金無垢鷹目貫は凄い。拝見した瞬間、「ワォー」のお品。鏨の切れという表現がいいのだろう。鏨が精密というには力が溢れている。そして、その結果、鷹に生気が宿る。 昔から名高い名品で、各書に記載されている。私は『趣味の目貫』で知っていたが、実物を拝見すると感動する。本掲載時の目貫の裏の写真と、ちょっと違ったところ…
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刀剣博物館 「古刀新刀名作展~豊かなる鉄の味わい~」

刀剣博物館に、ここのところ続けて出向く。今回は鉄鐔を陳列してあるというので、知人から御連絡をいただく。 刀剣の方は、いつもと同様な「古刀新刀名作展」であり、工夫がないと思う。佐野美術館のようにテーマを決めて、それに則して作品を集めてくるような展示もやったらどうだろうか。学芸員は審査などの刀屋さんの手伝い的業務に時間を取られず、本来の研…
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奈良利寿の縁頭

先日、奈良三作の筆頭、奈良利寿の縁頭を拝見。鉄地に獅子牡丹の高彫だが、この獅子の頭は大きく盛り上がり、その顔貌たるや、ゴリラのような迫力で、拝見するなり「ウワォー」の感。 凄いものですね、幕末、利寿の離れ縁に対して刀屋が60両にせり上げたとかの逸話が残ってますが、まさに”千金、利寿の縁”。 これだけのものですから、どこかに所載されて…
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肥後拵の購入

肥後の鐔を愛好しているが、その根源となる肥後拵を勉強するために、脇差拵であるが、購入した。 八代藩藩主松井家が幕末に作成したものである。柄は白鮫に金茶色の糸巻き(時代が経っているのでくすんでいるが)である。 目貫は巻き込んであるから観にくいが、赤銅地で一部に金色絵を施してある牛の図である。赤銅の質は高くない。肥後物にある牛の形のよう…
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