テーマ:刀剣

特別展「三国志」 於国立博物館

刀剣の畏友H氏のお誘いで表記展覧会に出向く。副題に「日中文化交流協定締結40周年記念」とある。今は博物館・美術館も人集めが大事なようで、この展覧会においても漫画の三国志の原画やNHKの人形劇で使った人形などが陳列してある。そして新たに発見された曹操の墓の内部をハリボテ(もちろん材料はわからない)のようなもので復元しており、また赤壁の戦い…
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「日本刀の華 備前刀」展 於静嘉堂文庫美術館

刀剣の畏友H氏と標記展覧会に出向く。ここは備前刀に良いものがある。それは明治の大鑑定家今村長賀をアドバイザーとして岩崎家が集めたからである。今村長賀は正宗抹殺論側に与した人物で、備前刀を最上位の刀剣とし顕彰している。 刃文を観るのに苦労した。太刀として、刃を下に展示してあり、H氏としゃがみ込んで拝見した。年寄りに、こんな格好を何度…
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「刀鍛冶考」 小笠原信夫 著

小笠原信夫先生が東京国立博物館の「MUSEUM」(ミュージアム)や展示会カタログ、「東京国立博物館紀要」などに寄稿された論文をまとめたものである。 「江戸の新刀鍛冶」の章では小笠原先生のご指示で、私が先生の近著などの記述を生かして加筆している。 収められているのは「大坂新刀鍛冶・河内守国助考」「江戸の新刀鍛冶」「備前長船鍛冶 右…
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「刀剣書事典」得能一男著

「刀剣春秋」という新聞誌上に発表された「古書遍歴」を改めてまとめたものである。次のような南北朝~江戸時代の刀剣関係古書について、その内容、意義などを解題的にとりまとめている。今の時代にこれらの刀剣古書を紐解く人はほとんどいないと思うが、著者の得能一男氏はこのような古書を読まれていたわけで立派だと思う。 得能氏と同様に村上孝介氏や福永酔…
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「神に捧げた刀」 於國學院大學博物館

知人から、こんな展覧会が開催されていると聞き、刀剣の畏友H氏をお誘いして出向く。展示は「1章.神・死者へ刀剣を捧げる」、「2章.神剣、あらわる」、「3章.中世東国武士の神社信仰と刀剣」、「4章.近世の神社と刀剣、それから」に分かれている。 各章ともに、展示品は多くなく、「1章.神・死者へ刀剣を捧げる」では出土した銅剣、銅矛、直刀である…
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「刀の明治維新」 尾脇秀和 著

この本は副題に「帯刀は武士の特権か?」とあるように、帯刀ということに焦点を当てて、江戸時代から明治初年までのことを記している。 江戸時代の帯刀のことは拙著『江戸の日本刀』で記したが、私が当たれていなかった史料にも言及しており参考になる。 要旨は、江戸時代のことは拙著と同様であるが、次のようなことである。 ①帯刀(二本差し)が武士身…
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「中国近代絵画の巨匠 斉白石」展 於東京国立博物館

刀剣の畏友H氏と標記の展覧会を観る。日中平和友好条約締結40周年記念の特別企画とのことである。水墨画であるが、少ないながら色を使った水墨画で、僅少な色遣いなのだが華やかな感じがする絵である。水墨画の墨の各種の色合いも様々である。 軸装の水墨画に書というスタイルとは違う精密な昆虫画もあり、形態や色を丁寧に緻密に写している。また構図の取り…
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「本阿弥行状記(上・中・下)」 和田宗春 訳注

これまで訳されてきた本阿弥行状記は上巻だけだったようだ。それは中、下巻が付録だからということにあったと訳者の和田氏は推測している。訳者はそれではいけないとの使命感から現代語訳にいどまれた。 全380段(380の話)になっており、それを「政治・法律・行政」、「経済・産業」、「社会・労働」、「教育」、「歴史・地理」、「哲学・宗教」、「芸術…
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「日本刀大全」原田道寛 著

いただいた本である。戦前に出版された「日本刀私談」(原田道寛著)を新仮名遣いに改めて復刊した本である。出版の時点では著作権所有者も不明だったようだ。こんな形の出版ができるのにまず驚いた。なお私は古書を所有しており、一読はしていたが、今回再読した。 本は太平洋戦争前に軍刀として日本刀ブームが生じた時に出版されている。著者は新聞記者と…
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「図鑑 江戸三作の研究 ー正秀・直胤・清麿-」 藤代義雄 著

古書であるが、名著として今でも評価が高い。当然、古本の価格も高い。この本は”研究”とあるが、特に銘字の研究書である。水心子正秀と大慶直胤、源清麿の銘字を若年の頃から晩年まで年代別に鮮明な押形を掲げている。その下に作風や銘字に対するコメントを記している。 中には、その時期の銘を狙った偽物の銘を下部に提示しており、偽銘の切り手として鍛冶平…
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「博物館でお花見を」 於東京国立博物館

本日、妻と出向く。暖かいが暑くはなく、良い日であった。帰り15時過ぎに京成上野駅まで行くのに上野公園の中を通ったが、桜満開で、あちらこちらに席取りをして、宴会をはじめているグループも多かった。 さて、今の時期、国立博物館の庭園を開放している。庭園にはお茶席がいくつかあり、池があり、木々も多い。その中に染井吉野ではない桜が多く植栽されて…
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「日本の美 日本刀」 稲田和彦 監修

日本刀、刀装具の大きな写真を活用して、名刀、小道具の名品を紹介し、最後に日本刀特有の鑑賞の為の用語を解説している本である。刀の写真においては見開きを使ったり、折り込んだページを活用して写真は大きい。 だけど刀の写真は良くない。それぞれの刀剣ごとの写真の色調も統一がとれていない。嫌に青っぽいのもある。また銘もピンぼけ(嘉暦の来国光)のよ…
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「現代刀職展ー今に伝わるいにしえの技ー」 於刀剣博物館

本日、はじめて新しい刀剣博物館に出向いた。ある方のお供で出向いたので、展示されていた作品をじっくりと拝見していないので、作品についての意見は控えたい。出品者のお名前を拝見すると、私がはじめて知る刀匠や研師や金工、柄巻き師も多い。若い人が学んでいただけるのは心強いが、昨今の刀剣市場の動向を考えると、生活ができるのか心配になる。 この展覧…
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「歴史時代小説名作アンソロジー 刀剣」 末國善己 編

この本は隆慶一郎、山本兼一、柴田錬三郎、東郷隆、林不忘、好村兼一、新宮正春、宮部みゆきの短編小説から刀剣に関する短編を集めて編集した文庫である。2016年4月に出版されているが「刀剣女子」なる人種が増えてきたことを踏まえて編集されたものであることは、編者の解説でも明らかである。 各編の最後に、その短編に登場した刀剣作者の刀と解説を簡単…
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「昭和資材帳11 法隆寺の至宝 西円堂奉納品ー武具・髪飾りほかー」

法隆寺の西円堂には、多くの古い拵が奉納されている。ここは薬師如来が祀られていて、その信仰の為に、男は武具、女性は鏡や化粧小物などを奉納したようで、堂内には、それらが溢れかえっているそうだ。刀剣・拵などは約4200口現存しているとのこと。大半は庶民のもので名刀や豪華な拵はない。もちろん存在したのかもしれないが、盗難にあったり、日清・日露戦…
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「上杉家の名刀と三十五腰」展 於埼玉県立歴史と民俗の博物館

畏友のH氏からチケットをいただき、ご一緒する。氏は既に行かれた人から採光が悪いと言われていたようだが、悪いものも確かにあるが、その分、地鉄がよく見えるものもあった。刃も観る方が、伸び上がったり、かがんだりすれば何とかなる。H氏も、この方がギラギラしておらずいいと述べられていた。 大太刀が入口から並ぶと迫力がある。倫光は二荒山のも有…
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「刀剣 刀装具 新版徳川美術館蔵品抄③」

尾張の徳川美術館の蔵品を紹介した本であり、再読である。調べものの過程で再読する。図録が大半であり、尾張徳川家に伝わった名品の写真が所載されている。執筆当時に当館の学芸課長だった佐藤豊三氏の「徳川美術館の刀剣と刀装小道具」の論文が所載されている。 刀剣の写真は昔ながらの写真であり、見てもよくわからない。ただ解説には寸尺だけでなく、「…
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「日本刀の総合美」 飯山嘉昌 著

著者の飯山氏とは、刀剣柴田の故青山氏などと一緒に遊んだ仲である。今回、飯山氏が長年、各種雑誌に寄稿してきた論文を整理されて標記の著書を出版された。 著書は、日本刀にかかわる職人仕事として刀匠、研師の仕事(これらは工程中心)、次いで刀装具の縁頭、目貫、柄(柄巻きと鮫皮)、鐔、ハバキ、笄、小柄、鞘、下緒の種類や、見所、留意点などをまと…
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「刀匠が教える 日本刀の魅力」 河内国平 真鍋晶生著

まったく日本刀を知らない人への入門書である。同時に河内刀匠の作品写真集である。刀の写真はカラーであるが中心(なかご)が主体のような写真で、刀身は昔の刀剣書にあるような写真であり、姿がわかるが、刃文・地鉄などはわからない。 刀の取扱方法(拝見の方法、手入れの方法など)が写真で出ており、わかりやすいやすいだろう。あとは刀造りの工程にお…
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「開館50年にわたる寄贈名品展」 於刀剣博物館

刀剣博物館が一度閉館して、新たに両国に建設されることから、この場所での最後の陳列として、館蔵の名品を展観している。 国宝は龍門延吉(後水尾天皇所持)、来国行(明石松平家伝来)、当麻国行であり、重要文化財は志津兼氏の短刀、二王清綱の短刀、五条兼永の太刀、古備前信房、雲次、古備前正恒、福岡一文字である。重要美術品も一文字宗吉、来国俊など1…
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「超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る~」 於静嘉堂文庫

標記の展覧会が開催されているとのことで、刀剣の畏友H氏と出向く。「超・日本刀入門」ということで、どのような展示をしているのかと興味を持った為である。同時に静嘉堂所蔵の名品が展示されているからである。 静嘉堂が所蔵している名品とは、国宝の手掻包永、重要文化財の新藤五国光の太刀、奥州の宝寿、伯耆安綱、古備前行光、嘉禎友成、長船真長、古…
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「刀の日本史」 加来耕三 著

著者は武道に造詣が深いとのことで、武器、武術の変遷にからめて、日本刀のことを記している。その為に一般的な日本刀愛好家が読むと違和感も感じるところがある。ただこのような視点があっても良いわけであり、それは参考になるところもある。有名な人が持っていて愛称がついた名刀のことも多く書いている。これは刀剣乱舞のゲームから生まれた「刀剣女子」を意識…
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「新刃銘盡(あらみめいづくし)」 神田白龍子 著

これは享保6年に刊行された古書であるが、新潟の出版社・彩淵というところが復刻(原典の復刻と、それを現代の活字化)したものを読んだ。当初は私の本の補足研究として、調べたいことがあり、該当するところだけと思っていたが、あらまし読んだ。 私は古文書として、昔の行書・草書で書かれているものは読めない。この本も原本はそのような版木であるが、ここ…
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第20回 東美特別展 於東京美術倶楽部

この展覧会は、日本の美術商の中で一流店が3年に一度開催する展示即売会である。豪華な図録が出され、陶器、焼き物、絵画、日本画、書、仏教美術、刀剣、刀装具などが出品される。 刀関係は日本刀剣と杉江美術の2店である。宝満堂も出ていたようだが、立ち寄らなかった。日本刀剣では松平定信が外国使節と会談する時に佩用したと言う豪華な短刀拵(中身は大和…
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「刀 KATANA」 小笠原信夫 著

この本は角川ソフィア文庫として、日本の美術・工芸などを幅広くジャパノロジーとして取り上げた中の一冊として刊行されている。本の表紙の見返しにはジャパノロジーとは「日本を総合的にとらえることを目的とする学問。日本学。日本研究」とある。他には妖怪、和菓子、千代紙、盆栽、金魚、切子、琳派などの本があるようで、ジャパノロジーは美術だけでもないよ…
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「刃文ー一千年の移ろいー」 於刀剣博物館

刀装具の大コレクターとお会いした後に、刀剣博物館に出向く。明石松平家伝来の国宝の来国行が展示。今の刀剣博物館は、国宝などが展示できない施設でもあるから建て替えを検討中と聞いたが、刀博自身が所蔵の国宝は展示できるとのことだ。 姿は堂々として、身幅も広めで立派な太刀だ。刃の焼きも高く、明るく、その刃文は直丁字刃というものだろう。日本刀の刃…
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刀剣研磨・外装技術発表会 於刀剣博物館 & 東京都庁展望台

「お父さんの兼光が刀剣博物館の研ぎのコンクールの出品作で出ているから行くか?」と息子と妻を誘う。息子には関心を持ってもらわないといけない。妻は「博物館で見る方が家で見るよりも、良く見えるの?」「家で観た方がもちろん良く見えるよ。でも刀剣博物館は行ったことが無いでしょ」と言うことで誘って出向く。 刀剣博物館の説明もする。「古い建物で…
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「三井家伝世の至宝」展 於三井記念美術館

三井家には刀剣の名品もあるが、これまではほとんど展示されてこなかった。それが今回は日向正宗、徳善院貞宗、加藤国広などの名品が展示されるという。 日向正宗は、美しい地景だ。輝きのある細い地景が地に繁く入り、それが刃中においては見事な金筋となって楽しませてくれる。刃は小沸出来で穏やかだが、刃文の調子は、大きな乱れ刃が間歇的に物打ちあたりに…
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「刀狩りー武器を封印した民衆ー」 藤木久志 著

この本は、以前にも読み、このブログにもアップしている。今回は調べものもあり、再読した。日本には3回の刀狩りがあったとし、第1回めは秀吉による刀狩り、2回目は明治維新後の廃刀令、そして3回目が戦後の進駐軍による刀狩りだ。 刀狩りで武士以外は刀を持てなくなったと思われているが、そうではなく庶民は帯刀に制限が加えられただけで、所持については…
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大隅俊平美術館、高山彦九郎記念館、金山城跡ガイダンス施設

今日は群馬県に在住の知人からの「太田の大隅俊平さんの美術館に行ったことはありますか?無いようならご案内します」との申し出に甘えて、群馬県太田市に出向く。 ここは利根川と渡良瀬川に挟まれた地域で、足利市に隣接し、新田荘として知られ、新田義貞の出身地である。足利尊氏と同じような地域から出ているわけで、肥沃な地域だったことがわかる。古代でも…
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