テーマ:中世史

「戦国武将の合戦図」 小和田哲男監修

戦国時代の合戦を描いた屏風絵を簡単に紹介し、それらの屏風絵の内容と、そこからわかることをコメントしている。屏風絵は「川中島合戦図屏風」…以下は合戦図屏風を省略…「姉川」「長篠」「耳川」「山崎」「賤ヶ岳」「小牧長久手」「朝鮮軍陣図屏風」「関ヶ原」「長谷堂」「大坂冬の陣図屏風」「大坂夏の陣図屏風」である。 出来事は戦国時代のことだが、…
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「海外貿易から読む戦国時代」 武光誠 著

この著者はなかなかスケールの大きい歴史を書く人だ。通史というか、世界史的視点で書くという意味だ。 まず鉄砲伝来の重要性だが、著者は鉄砲に限らず、ポルトガル人という異質な民族が日本の貿易に参加し、日本が無理矢理に当時の国際社会に組み込まれたと指摘する。そしてポルトガル人の交易は明(倭寇取り締まり後の海禁政策)と日本との間を仲介する貿易だ…
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「戦国時代 武器・防具・戦術百科」 トマス・D・コンラン 著

アメリカ人の研究者が著した武士の装束(鎧・兜・武具)と武士の戦術についての本である。分厚い本だが図も多い。ヨーロッパ中世との対比や、「散兵」という概念で騎馬武者以外を取り上げ、また別に「槍兵」も取り上げている。「火器」「大砲」の項も興味深い。外国人が書いた本ということがわかる。翻訳者の名前は一切出ず、監修者に小和田哲男氏が出ているから、…
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「戦国大名と読書」 小和田哲男 著

変わった視点の本であり、戦国大名がどのような本を読んでいたかについて書いている。その前段として、当時の教育機関である寺、特に禅寺の僧について記している。当時の教育機関は寺しかなかったという面と、子供が多い場合に家督争いを防ぐために僧にすること、また一族で僧になるものがいれば「一子出家すれば九族天に生ず」として、救われるという面があったこ…
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「日本の南蛮文化」 松田毅一監修 東光博英 著

安土桃山期に来日した宣教師などの事績を書いている。もう少し美術面のウェイトが高いと思ったが、そうでもない。章は「ポルトガル人の海外発展」「南蛮船」「キリシタン宗門」「南蛮文化」、「天正遣欧使節」「南蛮人の退場」となっている。 ポルトガルはジョアン1世が15世紀に善政を行い、その一人の王子が航海王子エンリケである。北西アフリカの海岸…
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「秀吉と海賊大名」 藤田達生 著

新書だが、歴史学者によるきんとした歴史書であり、読みにくいところがある。こう書いて気が付いたが、読みにくいのは、現実の歴史が複雑だからということだ。この本は副題に「海から見た戦国終焉」とあるが、瀬戸内海をめぐる織田、豊臣政権の支配権行使の推移を書いたものである。 瀬戸内海地方では、陸と海が連携しての戦いが大事であった。陸が一日に五里進…
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「戦国鉄砲・傭兵隊 天下人に逆らった紀州雑賀衆」 鈴木眞哉 著

紀州の雑賀衆(”さいか”と濁らないのが正しい)のことを調べ、とりまとめた本である。司馬遼太郎の「尻啖え孫市」は面白い小説だが、あれはあくまで小説である。 雑賀衆とは紀ノ川下流域にあった雑賀荘、十ケ郷(じつか)、宮郷、中郷(なかつ)、南郷の土豪の共同体である。家(名字)は60家を越えるが、当時からの家かは不明とのことだ。鉄の団結を誇った…
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「倭寇」 田中健夫 著

倭寇のことを詳述した歴史書である。著者は日本、朝鮮、中国、琉球、それにフィリピン・台湾に進出してきたヨーロッパ勢の中で倭寇をとらえようとして書いている。 倭寇という言葉は好太王の碑からあるが、イメージする倭寇が成語になったのは朝鮮王朝の史料から1350年以後と著者はしている。そして倭寇は14世紀から15世紀の倭寇と、16世紀の倭寇に大…
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「武者(ムサ)の世の生と死」 樋口州男 著

『愚管抄』が保元の乱(1156)から「ムサノ世」の到来とみなしたが、この本は、保元の乱から後醍醐天皇の死までの、戦いにおける武士の生き様、その婦人等の生き様を書いた本である。歴史書でもあるし、文学書でもあるような感じである。 保元の乱、平治の乱は、天皇、院の意志が強く、それを寵愛と受け取る一方がいれば、他方はおもしろくないとなり、…
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「新版 雑兵物語」 かもよしひさ 現代語訳・挿画

面白い本である。原文は古語の俗語(関東のベイベイ言葉の元みたいな表現もある)でわかりにくいが、この本は現代語訳されていてわかりやすい。この本は高崎城主松平信興(1620~1691)の作とも伝わっているが、確かなところはわからないようである。江戸時代の雑兵(足軽)用のマニュアル的に読まれたようで異本も多いそうだ。黒船来航まで使われていたと…
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「「城取り」の軍事学」 西股総生 著

先日に読んだ「戦国の軍隊」(http://mirakudokuraku.at.webry.info/201411/article_1.html)と同じ作者が著した著作である。主に戦国期の城に記してあるが、今の通説を正すとの狙いで書かれているが、この著者の述べる通りだと思う。 簡単に言うと、城は当時の軍事情勢の中で、その地形にあわせて誕…
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「一冊でつかむ日本中世史」 武光誠 著

この本は新書だが、意欲的な本で、日本の中世史を概観している。だから内容は豊富で、全てを伝えられないが、<人口の推移>も、改めて教えてもらうと、感慨を持つ。縄文時代:10数万~20数万、弥生時代:約60万人、奈良時代:約450万人、平安時代:約550万人、鎌倉~室町時代:約700万人、安土桃山時代:約1800万人、江戸時代:約3000万人…
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「義経の東アジア」 小島毅 著

ちょっと変わった本である。義経がいたころの東アジアの情勢(具体的には金と南宋の関係)もからめて、日本史に東アジア史の視点を取り入れたらということで執筆されているようである。 宋は唐が滅亡し、五代十国の時代のあとに出来た王朝。ただ北方は遼があり、その軍事力に圧迫されていた。遼の北の女真族が金を建国して、宋とともに遼を討つが、今度は金…
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「戦国の軍隊」西股総生 著

副題に「現代軍事学から見た戦国大名の軍勢」とあるが、私にはおもしろい本あった。著者は現代の歴史学には軍事学の視点が欠落していると説く。なお著者が東国の城郭研究をやってきた為に東国=後北条氏の事例が多い。その東国は、農繁期には戦いをやめる前近代的な軍隊だったという通説を打破するのにいい事例だとして著者は進めていく。 武士とは、ともか…
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「宗教で読む戦国時代」 神田千里 著

興味深く読んだ本である。キリスト教の宣教師が日本に来た時代であり、宣教師が本国に報告を上げており、当時の日本の宗教事情がわかる。 当時、京都では各宗派の説法が盛んに行われていた。文字の読めない信徒はこれで教義の知識を有していた。だから、日本の宗教や信仰に関する知識を持たない宣教師の説教には軽蔑して耳を貸さなかった。その分、宣教師も知的…
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「足軽の誕生 室町時代の光と影」 早島大祐 著

この本は足軽というものに焦点を当てて、室町時代の社会をみたものである。著者の言わんとするところに私の感想が合致しているかはわからないが、室町時代とは次のように認識すべきと思った。 室町時代は武家が公家の都の京都に集まる守護在京制の時代。そこで武家である守護が裕福(バサラ)に暮らし、一方で公家は貧乏な生活。 この理由は、鎌倉期まで…
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「日本の歴史7 走る悪党、蜂起する土民」 安田次郎 著 小学館

室町時代の足軽の出で立ちや戦争の方法を調べる為に読みはじめたが、すべてを通読した。 鎌倉末期から南北朝期に出現した悪党は、社会をゆるがし、時代を大きく動かした勢力である。農村の領主や、金融や商業、流通や交通に携わる存在であり、個々の荘園、公領の範囲を超えて、また国と国との境にもとらわれずに広く活動するから、もともと上からの統制や支…
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