「濱谷浩写真集 市の音 一九三〇年代・東京」濱谷浩 写真

ある件で、知人からお借りして読んだ本である。濱谷浩は戦前から戦後にかけて活躍した写真家で、日本では民俗学的な視点からの写真で評価が高い。
この本は「市(いち)の音」とあるように、浅草歳の市、世田谷ボロ市、葛飾八幡宮農具市、辻売りと看板の4つの章に分かれていて、1930年代の東京近辺の市の模様を写真に撮ったものである。もちろん白黒写真である。

写真は記録であり、戦前はこんな風だったよなと感ずるもので、あまり心が動かさられるものはない。写真を見て、「やはり着物を着ている人が大半だ」、「藁を編んだようなものは今は使わないが、昔はこういうものが売れたのだ」、「古着も売れたのだ」、「農機具も手作業で使用するものが大半だったのだ」、「生きた鶏もカゴに入れて売っていたのだ」、「リアカーやそれを改造したような車で販売していたのだ」、「天秤棒を肩に担いで売っていたのだ」などと思うばかりである。

こういう写真が「民俗学的には貴重なのだろうか」、「働く庶民の姿として心が動かされる人もいるのだろうか」などとも感じるが、自分として価値を感じる写真はないし、芸術として心が動くような写真もない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント