「超写実絵画の襲来」 於Bunkamuraザ・ミュージアム

コロナウィルス騒動で、多くの美術館が閉館中だが、ここは開館している。昨日の午後出向くが、入場者は少ない。帰りに東急百貨店の1階を通ったが、客はほとんどいない。

今回の展示は、千葉市にあるホキ美術館の所蔵品から選んでの展示である。いずれの作品も真に迫るほどのリアリティを持つ絵画である。「真を描く」ことは写真が出来る前の絵画の究極の目的の一つであり、我々が絵を学ぶ時に、対象物をできるだけ忠実に、丁寧に写そうとするわけだから、人間の本能の一つかも知れない。その「お絵かき」の極地に達した人の作品で、日本の現代作家の作品である。
写実だから、構図などは別にしても、色と形は誰が画いても同じかと思うが、各作家ごとに個性が出ているから芸術である。

五味文彦は対象物の質感(羽や毛はそれぞれの触感がわかるように、ガラスなどは無機質の冷たさなど)の表現にも魅了され、拘っているような作品だ。
展覧会全体のポスターにも使われている生島浩の「5:55」という作品が印象に残る。フェルメールのような構図で若い女性を描いたものだが、6時までにモデルをやめて帰らねばならないという焦りの雰囲気が確かに出ている。
大畑稔浩の「剣山風景-キレンゲショウマ」は、剣山中に群生しているキレンゲショウマが黄色い花をつけているところを描いたものだが、この植物が花を咲かせて、生き残っている場所と、そこで生き残っている植物の可憐さ、逞しさが表現されていると思う。
渡抜亮の「二つの動作」は女性半身像なのだが、気になるところのある絵である。

一流の画家であれば、誰でも真を写すように画けるだろうが、それを更に徹底して素材や筆までも工夫して追求していくところに感じるものはあった。

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