『シリーズ藩物語 福井藩』舟澤茂樹 著

これは「シリーズ藩物語」として、刊行されているものの一冊で、越前福井藩の話である。
藩祖の事績や、代々の藩主のこと、その時々で藩に生じた出来事や、藩の特産品などが書かれていて興味深い。
朝倉氏時代のことは触れられておらず、柴田勝家からのことで、結城秀康以降の江戸時代の話が中心である。幕末の松平春嶽と次ぎの代まで記載されている。

江戸時代は加賀藩への抑えの役割、家格的には秀忠の兄の家ということで68万石の大藩となるが、秀康の子忠直の時に「越前騒動」(久世騒動)という重臣間の御家騒動がある。秀康は武功の士を求め、それらを高禄で召し抱える。その結果55万5千石を家中の給地で12万5千石が秀康の蔵入地という構成になった。万石以上の家来が7家もあるという状況である。こういうことが御家騒動の遠因の一つである。

また忠直が大坂の陣の恩賞の不満などから生活が乱れ、豊後に配流になる。そして50万石になり、徳川綱吉政権時代に藩主の問題から「貞享の半知」と言われる事態(25万石)になる。
「貞享の半知」は藩全体の知行削減だが、寛文時代から藩財政が逼迫して、藩士の知行が実質的に削られていく状況も記されている。
そして、福井藩は将軍家から養子をもらうことで、藩財政を持参金で補填するようになる。幕末の松平春嶽も、田安邸で徳川斉匡の8男と生まれ、11歳で越前家を継ぐ。春嶽は中根雪江(側用人)、浅井政昭(側向頭取)という藩主に直言して諌止するような家臣を登用している。医術も盛んであり、藩として種痘をやったことも知る。

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