「レンズが撮らえたオックスフォード大学所蔵幕末明治の日本」フィリップ・グローヴァー著 三井圭司編

オックスフォード大学付属図書館に所蔵されているピット・リヴァースのコレクションから幕末期の日本の写真を紹介した本である。
日本人の肖像写真、日本の風俗、日本の景色などの写真である。横浜で観光客用に売られていた写真もある。当時は白黒写真であるが、それに手彩色しているものもある。
肖像写真には第一回遣欧使節団や第二回遣欧使節団のメンバーで名前が判明している人物もある。有名人では福澤諭吉がいる。着物の正装姿で大小を差している写真である。大小を見ると、大と小をまったく同じ刀装にしている人より、違う人の方が多い。柄糸は白黒写真だから判然としないが、大が白、小が黒の柄糸もある。ワイシャツ、蝶ネクタイの上に着物を着ている写真もある。
他に有名人の写真として徳川慶喜のがある。
女性の写真もある。パリ世界万博の日本茶室で働いていた女性とのことだ。琴を弾いたり、人力車に乗ったりの女性もいるし、今でも美人と思える若い女性の写真もある。
また日本の風俗として、鎧を着たり、火消し装束の武士もいる。切腹を申し渡された時の様子を演技しているものもある。
町人も雑技団のメンバーが写真に写っている。見事な刺青を着色した人物もいる。
風景は富士山、銀閣寺、金閣寺、鎌倉の大仏、伊香保温泉、亀戸天神、堀切菖蒲園、清水寺、四条大橋、石山寺、祇園、奈良明日香の遺跡などや考古の出土品のもある。またアイヌ人を撮ったものもある。写真を撮った人の関心が趣くままである。

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