大阪市立東洋陶磁美術館

大阪歴史博物館から廻る。平常展の安宅コレクションと李秉昌韓国陶磁室などが目当てであるが、この日は他に「受贈記念 辻井コレクション 灯火具-ゆらめくあかり」と「沖コレクション 鼻煙壺」が開催されていた。
私は焼き物に詳しくないが、高麗青磁や中国の青磁などの色と形状に強く惹かれる。高麗青磁にも色々な色が発色するようだが、ここに収蔵されている作品の水色に灰色が交じったような青磁は好きな色だ。また形も優しい感じがして愛おしい。
私は美術品は刀剣、刀装具、浮世絵などを集めているが、これらの前に高麗青磁を知っていれば、こちらにはまったかもしれない。

12世紀の作品で「青磁瓜形瓶」は口の開いた首から行灯のような上部が膨らんだ壺、そして下部はまた末広がりの台だが、良い形だ。
「青磁砧形瓶」も「青磁瓶」も「青磁陽刻 牡丹蓮華文 鶴首瓶」も皆、同じように魅力的な色で、形状の調子も良く似たと言ってもいいものだが、形そのものはそれぞれに違っていて魅力的である。

「青磁 洗」は堂々たる広口でわずかに下がつぼまるような深皿である。「青磁陽刻 筍形水注」は太くて短い筍の先端部が蓋になっている水を注ぐ器で面白くも美しい。これらも12世紀の製作のようだ。

黒釉、白磁などもあるが、白磁の色合も優しさがあっていい。高麗の歴史は知らないが、陶磁器にとっては素晴らしい時代である。

焼き物の名称は青磁のほかに粉青、鉄絵、青花など決まりがあり、形状にも特有の言葉があって、それらの組合わせで識者は想像できるのだろうが、私には知識がない。

中国の南宋、元の時代は13。14世紀だが、この時代の青磁は少し緑色が増して濃くなるような気がするが、これはこれで魅力がある。国宝の「飛青磁花生」も展示されているが、そんな色合いに、黒っぽい文様が鉄で付けられたものだ。下脹れのたおやかなプロポーションをしている。黒っぽい模様は配置をちょっと間違うと汚くなるような気がするが、微妙なところで素晴らしい。

国宝と言えば油滴天目も展示されているが、不思議な模様が出るものだと感心する。また天目茶碗では木の葉が焼き付けられているようなもので発想が凄い。
日本人の感性と言うか茶人の感性だと、飛青磁とか油滴、木の葉のような乱れがある方が好まれるのではないか。

中国は歴史が古いから、時代ごとに様々なものがある。唐三彩のものは色よりも西域の人物などの風俗が面白く、明の時代のものは紺色などの綺麗な発色に緻密な文様。清は大きなものも出来てくるような気もする。

日本の陶器では、織部の時代の、歪みのある造形が面白いが、日本人が表面ザラザラの陶器を好むのは縄文土器からの感性であろうか。

鼻煙壺は小さなものであるが、色や模様が綺麗である。こういうものや灯火具など、このように種類で集める人がいることを知り、その分、陶磁器の世界は深いものだ。鼻煙壺は19世紀から20世紀のものが大半だ。灯火具は江戸時代の後期から明治にかけてのものが多い。

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