「戦国軍旗と大坂の陣」小和田哲男監修

先日、所蔵の透かし鐔の文様が、福島正則隊の軍旗である「山道文」ということに気が付いたから、この本を図書館で見つけて読んだ。雑誌の一種であり、特に真田幸村のことを特集している。大河ドラマの人気を当てこんで出版されたものだろう。
軍旗の方は、大坂の陣屏風をもとに、説明しているが、あまり目新しいものはなかった。キリシタン大名の明石全登(てるずみ)の旗が「白地に花クルス二つ」というものでなるほどと思う。また小西行長の軍旗にやはりキリシタン的な「白地に中結び祇園守り」があったことが推定されている。また福島隊とは違う「白地に青の三本山道二つ」の軍旗があったことが記されている。

丸を3つ並べた軍旗も、白い餅を遇したもので、白餅=城持ちにかけて好まれたようだ。宇喜多秀家が「黒地に白餅三つ」、石田三成が「黒地に朱の丸三つ」、大谷吉継の「白地紺の丸三つ」、「紺地白餅三つ」、藤堂高虎の「黒地白餅三つ」「赤地黒餅三つ」「白地朱の丸三つ」「紺地白餅三つ」、長宗我部盛親の「地黄に黒餅三つ」などがある。

読み物では真田家の戦いに特化しており、第一次上田合戦、第二次上田合戦、大坂の陣(冬の陣と夏の陣)のことが詳しいが、特に目新しい感じはしなかった。他は関ヶ原の戦いを書いている。

この記事へのコメント