「甦る画家たち」 堀晃著

絵が好きな著者が、世の中にはあまり知られていないが、評価に値すると思った画家を取り上げて簡単に紹介している。著者が住んでいる名古屋を中心とした東海地方の画家が多く、44人ほど取り上げている。
私が名前を知っている画家は真野紀太郎、菅野圭介、野口謙蔵、片多徳郎、加賀孝一郎、伊藤久三郎などくらいである。もちろん名前だけをチラッとということで、作風などに詳しいわけではない。

著者は絵が好きなんだなという感じはひしひしと感じる。小品でも著者自身が購入して手元に置いて楽しんでいるのはいいのだが、その割に絵に対する著者自身の評は少なく、著者の感性を発露するよりも、その画家を世に紹介したいという思いの方が強いと感じる。

桐生の大川美術館の大川栄二氏や梅野隆氏という在野の愛好家を師としている人である。

写真は白黒写真で小さく、写真からはその画家のことがわからないのだが、中には観てみたいと思う画家もいる。宮脇晴、横山潤之助、田中保、水島裕、栗田雄などの写真図版が印象に残っている。

現代でも、毎年、美術系の大学などを卒業する人が1万人近くいるのだろう。その中のごく一部が評価され、さらにその中の一部が人気画家になるという世界。
そして生前に人気画家でも、死後は忘れ去られるという世界。逆に生前は知られていなかったが、死後に再評価されるのが、ごく稀に存在する世界。この分野に著者がいるわけである。こういう顕彰・再評価は大事である。

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