ティモシー・リダウト、ベンジャミン・フリス デュオ・リサイタル

ティモシー・リダウトとは1995年生まれという若手のヴィオラ奏者である。ベンジャミン・フリスはピアノ演奏家で名高い。昨日、トリフォニーホールの小ホールで演奏会があり、妻と出向く。

音楽に造詣の深い人は、誰々の演奏として、前売り券を購入して出向くのだろうが、私は心地よい音の世界に浸りたいだけだから、直前になっての割引き券の案内で出向くことが多い。この演奏会もそのような案内で知る。加えてヴィオラという楽器である。だから、この演奏会でも客の入りは8割くらいだったと思う。
でも客の入りと演奏の質は比例しない。今回は非常に心地の良い演奏会であったと妻と喜ぶ。ピアノも良く、ヴィオラが融け合うような、一方で競い合うような良い演奏だ。

演奏された曲は「ベートーヴェン/ホルン・ソナタ Op.17」、「シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821」、「シューマン/アダージョとアレグロ Op.70」、「ヴュータン/ヴィオラとピアノのためのソナタ Op.36」である。私の知らない曲ばかりである。

ヴィオラはオーケストラの一部でしか聴いたことがなかったが、ヴァイオリンのような高音の天使のような美しい音色や、チェロやベースのような腹に響くような迫力のある低音とも違って、人間の男性の声のような感じの親しみやすい音域であった。人間的な優しい音色である。チェロとヴァイオリンの間の音域なのだろう。

演奏された中の、どの曲だかは記憶に無いが、ヴィオラが人がしゃべっているかのように演奏し、それにピアノが応える。ピアノが強く叩き出すと、ヴィオラも強く弾く、共に歌い、共にしゃべるようだ。
またヴィオラが自然の風のようにメロディを奏でると、ピアノが風に吹かれて何かが音を立てるような感じで呼応する。

ヴィオラはヴァイオリンより大きく、弓も長いと感じる。弓を端から端までの全部を使って、同じ音を長く奏でたり、弓の一部で弾むように引いたり、様々な音色が生まれてくる。

ピアノも響く良い音であった。時にヴィオラの演奏を引き立てたり、自分の方が主役となってヴィオラをリードしたり、自在の演奏であった。

2人の演奏者も共に楽しかったのだろう。アンコールは3曲も奏でられた。曲目はわからない。演奏者が英語で曲名を言うが、ブラームス、バッハという人名しか理解できなかったが、曲名などは私にとってはどうでもいい。
音楽とは音を楽しむものだ。



 

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