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zoom RSS 「筑前左文字の名刀」展 於刀剣博物館

<<   作成日時 : 2019/01/18 22:11   >>

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期待して出向くが、光源のせいか、左文字の魅力がわかりにくい展示であり、いささかがっかりしている。具体的に言うと、太閤左文字は確か根津美術館で拝見した時は、実に良い御刀だと感動したが、ここで拝見すると、どういうわけが良く見えない。刀身の面の向け方なのだろうか。もっと刃中に互の目足が入っているはずなのだが。

以下、記憶に残っている御刀の雑駁な感想を記していく。

黒田家に伝来したという重文の左文字短刀も刃が明るく、刃幅もあり、鋩子も突き上げ、姿もいかにも左文字である。もっともこの御刀も、もっと刃中が働くのだと思うのだが。

短刀で冠落とし造りの弾正左文字ははじめて知る御刀であったが、左らしい地刃で印象に残っている。

江雪左文字は入ってすぐのところに拵と一緒に飾ってあり、この御刀だけは写真がOKということで、金曜日だが常時数人が並んでいた。他はそれほど混んではいなかったが、昔に比べれば観客は多い。刀剣女子だろうが若い女子も多い。彼女らも進化しており、ギャラリースコープで観ている人も目に付く。妄想にふけるだけではない女子もいるのだと感じ、末頼もしく思う。

さて江雪左文字は磨上げだが、反りが高く、身幅もある。少し切っ先が伸び、堂々たる姿だ。小のたれに小互の目、先が丸い単独丁字の刃など乱れ刃である。焼き幅は狭くもないが広くもない。沸が強く、砂流しもあり、沸の働きが多い。鋩子も乱れ込んでいる。さすがに名刀である。やはり日本刀は短刀よりも鎬造りの太刀、刀だと思う。
鮫鞘の桃山拵の良いのが付いている。

無銘の左の御刀の中では熊本米田家に伝わった本阿弥光常折紙の御刀と、尾張徳川家伝来の御刀が良い御刀だと印象に残っている。

弟子筋では、国宝の観応元年の筑州住行弘の短刀はさすがに明るく、健全で、鋩子、姿も左文字らしく、いい御刀だと思う。それでも刃中の働きは見えず、地金は同じように見える。

安吉では、名物日置安吉の刃は延文頃の備前兼光のように見える。同じく重文の正平十二年紀の安吉もそのような刃である。

吉貞の無銘で本阿弥の金象嵌銘の刀が賑やかな刃で、寂しい出来が多い在銘作とは違う刃紋だが良い御刀と感じた。反りも高いと記憶している。
また吉貞には物部吉貞と銘を切っているものもあることを知る。

左の先駆者ともいうべき良西、入西、国吉(西蓮)、西蓮、実阿なども陳列してあった。中には左文字のように匂口の明るい直刃の短刀の国吉(西蓮)などがあった。

平台のケースの中に短刀を並べている陳列は私には良くは見えない。刃紋は観にくいし、かといって地鉄も見えるわけではない。もう少し照明が何とかならないのだろうか。

あと、違和感を持ったのが所蔵者の欄に、各地の博物館名の他に、(株)ブレストシ−プ、(株)東建コーポレーション、飯田高遠堂だけが個人ではなく明記してあることである。宣伝臭さを感じると同時に、ブレストシープ、東建コーポレーションは事業会社なのだから、日本刀を蒐集することが定款に明記されている会社なのだろうかと感じてしまう。社長の趣味であれば社長名で保持して欲しいと願う。

歳をとって目が悪くなったのであろうかとも思い、鑑賞の後にがっかりして疲れた。
時に刀博に来ていることが多い知人がいるかと思い、電話して疲れを取ろうと思ったが、午前中までおられたが、すでに帰宅した後であった。
また畏友のH氏に電話して感想を述べるが、H氏も刀博の展示に不満を持っていて、観に行かないと言っておられた。

安田庭園も一部工事中。つまらない初場所の喧噪を避けて、震災祈念公園の方から帰宅した。

<追記>
1/24に畏友のH氏が出向かれる。短刀の刃中の働きがよく見えるポイントは各短刀にあるとのこと。H氏は2時間も会場にいたとのこと。

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