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zoom RSS 「生誕135年 石井林響展」 於千葉市美術館

<<   作成日時 : 2019/01/06 09:40   >>

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副題に「千葉に出づる風雲児」とあるから、変わった作風かと思ったが、全体にはそんなことはない日本画である。千葉県山武郡(現千葉市)に1884年に生まれ、橋本雅邦に入門し活躍するが45歳で逝去する。卒業したかは記載がないが私と同じ県立千葉高(当時は千葉中)に入ってから東京に転じて画の修業に転じている。
千葉市美術館らしく、埋もれた作家、特に今回は郷土の画家を取り上げており、美術館の姿勢は立派だと思う。

当初は歴史画を明治の後半頃に描く。日本の神話を題材にした画や中国故事を題材としている。女性に変装して熊襲を討ったという日本武尊の伝承から女装した日本武尊を描いた「童女の姿となりて」は、表情も独特で良く画けた絵だと感心する。
ただ全体に人物は腕や手の表現が今一つと感じる。また竹や大木などを画いた時は根元がしっかりと画けておらず手を抜いたような感じも抱く。

鳥が好きだったようで鳥類を描いた作品もあり、鳥の表現には感じるものがある。ハトが2羽描かれている「萬年平和図」という絵は好きな絵だ。この展覧会で欲しいものと言われれば、この絵というものだ。

自身でも書画を蒐集したようで、その中からヒントも得て、自身の作風にも生かしている。特に浦上玉堂に私淑したようで南画風の作品を多く発表している。墨色の変化、たらしこみなどを多用している。たらしこみは成功しているのもあれば、これは失敗ではないかというものもある。

席画として画いたものをみると、基本のデッサンの修業が足りないのではと思うものもあるが、敢えて飄逸した味をだそうとしているのかもしれない。

当時の一時期には「東の林響、西の関雪」と評価されていたようである。

晩年作(45歳で逝去だから晩年ではないのだが、林響の生涯の晩年)の中には、墨一色を画面に横に筆跡を残して描き、その中に池にいる魚類や小動物、昆虫を描いた「野趣二題(池中の舞)…もう1枚は(枝間の歌)」があり、この作風は独創的で、これを大成したら面白かっただろうと感じた。

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