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zoom RSS 「名画はあそんでくれる」 結城昌子 著

<<   作成日時 : 2018/12/16 21:28   >>

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著者は色々な名画を題材にして、その見方を画一的でなく自由に行うことで絵を楽しむような活動を行っていて、そのような教室も主宰しているようだ。例えばフェルメールの「牛乳を注ぐ女」の絵を見て、参加者に自由に場面を想像してもらう。この女性は陽に焼けているから農家の女性ではないかとかの発想を楽しむ。そして、その過程で思いがけない着想を得て、著者自身も楽しんでいる。モナリザの顔にマスクをさせたり、色々と加工して遊ぶようなことをしている。またピカソの顔が怒った顔や泣いた顔、笑った顔などが交じっていることを、それぞれの顔を組合わせることで認識させたりもしている。
こういうことに対して、色んな考えもあるだろうが、面白いと思う。描いた画家の真意を探ることだけが絵画鑑賞ではないと私も思う。

また、この本にも名画の一部分だけを拡大した図版を出して、その名画を当ててもらうクイズが出ているが、部分だけを見るということも面白い。名画と言っても、我々はアバウトしか見ていないから部分だけではわからないことも多い。ちなみに著者は『原寸美術館』という画集を上梓している。

そして画家の描いた場所なども訪れて、そこでの印象なども記して、新たな見方を提示している。例えばミロの色はバルセロナの近郊のモンロチの色彩や植物に影響を受けていると書く。私はモンロチなど行ったことがないから、著者の感想を否定も肯定もできないが、そのようなことはあると思う。

同様にパウル・クレーの色はチュニジアで生まれたというのもなるほどである。スイスの画家であり、驚きであるが、若い時にドイツ人画家のマッケとチュニジアに旅行をしている。

またゴーガンの足跡を訪ねてタヒチに行くと、ゴーガンの暮らした家は思いの外立派な家であることを知り、ゴーガンが原始的な隠遁生活に憧れたという通説に疑問を投げかけているのも面白い。人間は文章にすると嘘を書くこともある。

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