野上真梨子 ピアノ リサイタル

市川市の八幡地区で街の回遊展が開催される。同地区の色々な場所で様々な催し物が行われる。美術展では、地域の人が愛蔵している美術品の展示もあり、その会場に野々村仁清の一文字というお茶碗が出品されていた。常に観る仁清の色絵が華やかなものではなく、薄い黄色というか肌色に近い地の真ん中より下の何とも言えない位置に、茶碗をグルッと巻いた灰色っぽい一条の線が巻いている、やや小ぶりのお茶碗である。このお茶碗は「いいなあ」「欲しいなあ」と思う。

そのような催事の一つとして野上真梨子さんのピアノ・リサイタルがあり、妻と聴きにいく。この機会に初めて知ったピアニストだが、市川市出身とのことで、ベルリンから戻ってきて無料でリサイタルを開いてくれたということである。

桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業し、各種ピアノコンクールで賞を多くとり、今はドイツで研鑽されていると経歴の説明にある。

素晴らしい演奏であった。1時間半もの長時間、お一人だけで、楽譜もみないで精力的にかつ優美に演奏された。

ショパンの練習曲「木枯らし」、リストの「ラ・カンパネラ」の演奏はピアノの技巧が様々に必要とされる曲だが、見事に巧みに弾かれて驚くと同時に感動する。
ラ・カンパネラでは右手の小指で高い音を鐘のように弾きながら、超技巧的な曲を早く巧みに正確に弾いていく。その鍵盤を叩くタッチは力強く、自信に溢れている音だ。
終わった時は観客も大盛り上がりの大拍手であった。みんな、その素晴らしさに驚嘆したのではなかろうか。

この他、私がはじめて聴く曲ばかりだが、バッハなどと同時代のイタリアの作曲家のスカルラッティのソナタ・ニ短調 k.9/L413という曲、この時代の曲らしく同じ旋律が繰り返されるが、心地よい曲だ。

ハイドンのソナタ第62番 変ホ長調の全3楽章、それからドビュッシーの「喜びの島」だ。この曲は変化に富んだ華麗な旋律の曲というのが、聴いている時の印象だ。今はどんな曲かも思い出せないが、クラッシック音楽のコンサートはいつも、その場で楽しむことでいいのだ。

そしてショパンのソナタ第3番 ロ短調の全4楽章を最後の曲目として選択される。野上さんはショパンのピアノ曲をよく勉強されているようで、生き生きと弾かれている。野上さんの鍵盤を弾く手元が見える座席に座っていたから、その指先にも見とれてしまう。

アンコールがショパンの「小犬のワルツ」だ。

現在でも知る人は知る有名なピアニストなのだろうが、益々の大成と活躍を祈念している。

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