佐渡旅行①「ニッポニア・ニッポン」

佐渡に、はじめて妻と出向く。本日は、トキの森公園というトキの繁殖施設+資料の展示がある場所と、そこにある「トキふれあいプラザ」(トキの子育てがゲージの中で行われているのを遠くから見ることのできる施設)に出向く。

この施設は絶滅したトキを再び日本の空に復活させる為の施設である。大きな檻の中でトキが飼われているが、トキを驚かせない為に、遠くからしか見ることができない。だから「面白い」とか言う場所ではない。

「トキふれあいプラザ」では、ボランティアのガイドさんがいて、説明してくれ、備え付けの望遠鏡、双眼鏡で見ることになる。

巣は、木のてっぺんに巣を作っていた。トルコでコウノトリの巣が遺跡の柱の先端にあるのを遠望したことがあるが、同様であった。
そこに雌雄の2匹がいて、内の一羽はメスなのだろうが、暖めたり、立ち上がったりしていた。その下に雛鳥がいるのだろうが識別できなかった。

他に若鳥(グレーが濃い)が下にいた。観ている中では、トキは飛んでおらず、あの美しいトキ色(ピンクと橙色が交じったような色合い)を観ることはできなかった。また、飛んだとしてもゲージの中であり、舞うような飛翔は望めないだろう。

しかし、今回は幸運なことに、そこに行く途中の道で、バスの中から、水田の上にトキが舞うように飛び、田んぼの中に降り立つのを観たのである。
白い羽の上部が、まさにトキ色であった。あとで資料館の人に確認すると、若鳥(成鳥の羽の裏はもっと全面がトキ色になる)のようだ。

ともかく、トキがその美しい羽を広げて、佐渡の空を滑空しているのを、観ることができたのだ。

車中、窓側に座った妻に、時々、「トキはいないか」と確認していたのだが、それまではシラサギなどが観られる程度であった。
突然、妻が「トキよ」と言うではないか。観ると確かにトキ色の羽が見える白い鳥が天空を舞っている。

バスのガイドさんに伝えると、ガイドさんも驚き、確認し、同乗していた旅行客は眼福にあずかったわけである。

佐渡島外の人間で、ゲージではなく、本当の大空に舞うトキを実見した人間はそうはいないはずである。

以下は昔話になる。私が中学生の時に弓道を習っていたが、その師範はお金持ちであり、ご自宅に弓道場を所有されていた。
その先生は良い矢も御持ちだったが、その中にトキの羽を矢羽根に使い、箭竹は真っ黒に漆を塗ったような矢(燻して黒くしたのだろうか)を一手(2本)ご所蔵されていた。
真っ黒な箭竹に、トキ色の矢羽根である。その美しさを想像できるだろう。
私はそれで、中学生の頃からトキ色、トキの羽というものを認識し、憧れを抱いていたのである。

もちろん、当時もトキの捕獲などは禁止されていて、日本固有のトキが絶滅すると騒がれていた時代である。中学生であり、しかも相手が師範であり、その矢の由来などは聞いていないし、先生も世間には口外していなかったと思う。お正月など特別な時に使って射られていたと思う。

トキの矢羽根以外にも、大鷲の石打ちの羽とか、珍しく、また美しい矢を御所蔵であった。また、部屋の欄干に透かし鐔を何枚も嵌めた板が嵌められていた。私も中学生の時代である。当時は鐔に興味があったが、今日のような状況ではない。凄いなと眺めていただけであるが、敷居の上の欄干であり、眺めていただけである。後に鐔書を読むと、大五郎と分類される鐔があった記憶がある。あとは長州鐔なども多かったように感じる。

後に、鐔をこのような装飾に使うと、耳に錆が生じて、良くないと聞いたことがある。

ニッポニア・ニッポンが日本の空に舞うのを観たことから思い出が吹き出した。

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