「線の造形、線の空間」展 於菊地寛実記念 智美術館

今日は虎ノ門に行く用があり、この美術館に立ち寄る。ここでは現在、竹工芸品の展覧会を開催している。飯塚琅玕齋(ろうかんさい…「かん」は王偏に干)と田辺竹雲斎を中心とする作家の作品である。飯塚琅玕齋は明治に生まれ、大正、昭和期に東京を拠点に活躍している。田辺竹雲斎も同様な時期に大阪・堺を拠点にして活躍している。

他に琅玕齋の兄の二代飯塚鳳斎と息子の飯塚小玕齋の作品、そして二代竹雲斎、三代竹雲斎、四代竹雲斎の作品も展示されている。

前期、後期(作品によっては三期)に別れての展示である。展示スペースにおける照明も極端に暗くしている。竹の褪色等を防いでいるのだろうか。
本当に暗くて、目が慣れないと、展示室内を歩くのも怖い感じである。陳列方法も番号順ではなく、その作品が一番良く見えるように展示しているとのことである。ただ作者別には大きく括って陳列してある。

工芸品から、ある時から芸術作品に移行したのだと思う。工芸の持つ「用」と「技術(芸)」を離れて、芸術の「美」「表現」を出すようになってきている。

陳列されている作品はどれも精緻かつ大胆な竹細工であるが、中でも飯塚琅玕齋の作品は見応えがある。「花篭 千條」という作品は、太さの異なる竹ヒゴを平行に使って編み込んでおり、自分のセンスに自信がないとできない作品だと思う(きちんと編む方が作品としてまとめやすいことに対して)。

編み方も色々あり、太さも太い竹から、もの凄く細い竹まで使用している。

材料の竹には古い矢を利用したものもあった。竹の種類もいくつもあるのだろう。それを、切り、曲げ、撓めて、折って工作に供している。
その形態も細く、太く、長く、短くして活用している。
色合いも色揚げ(こんな言葉があるのかわからないが)方法もいくつかあるようで、飴色になった竹から白い竹まで様々である。燻したり、曝したりしているのだろうか。
加工の方法も編んだり、組んだり、織ったりしているのだろうが、想像がつかないものが多い。

個人的には「用」に使えるものの中でも工芸的、芸術的作品の方が好みであるが、「用」に供するのには勇気がいるような作品ばかりである。


竹という変わった素材を活用した作品群で、面白く、感心した。




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