「細川家と中国陶磁器」展 於永青文庫

本日は暖かい日であった。標記の展覧会に出向く。前の美術刀剣保存協会の会長でもあった細川護立氏がコレクションした中国陶磁器である。2階の「茶道具としての中国陶磁」のコーナーには、茶人でも名高い細川三斎以来の熊本細川家に伝来したものもあるのかもしれないが、他は細川護立氏の審美眼で集めたものである。

4階から時代を追って、「中国陶磁のはじまり」では漢時代の灰陶壺や、灰陶の三人将棋の盤などだ。将棋盤は遊び方は不明のようだが、面白い。美術的には北魏の時代の灰陶加彩馬が素晴らしい。首を下にして前脚を舐めているような姿態を見事に造形している。

そして「唐三彩の出現」だ。三彩宝相華文三足盤は、エキゾチックで美しい。あと三彩の馬が2疋出ているが、躍動的な馬の姿態であり、唐の時代に、いかに馬が愛されていたかがわかる名品だ。私が感動したのは三彩獅子だ。何とも言えない獅子の表情であり、姿態だ。
名品揃いであるが、唐三彩のコレクションが一番だと思う。

3階が「宋時代の陶磁」であり、青磁は無いが、白磁の名品として白磁長頸瓶がある。定窯の作品とある。金時代の作品で鈞窯で造られたという澱青釉紫紅斑盤の文様は、中国の陶磁のきちっとしたものではなく、釉薬が抽象的な紋様を造り、色ムラが味となるようなお皿であり、珍しいものだ。

「明時代の陶磁」になると、色が華やかである。五彩金襴手牡丹孔雀文仙盞瓶は巧緻の一言である。

「清時代の陶磁」では植木鉢の美しいものがあり、なるほどと思う。大きな作品がある。

「茶道具としての中国陶磁」には、金時代の油滴天目、南宋の禾目天目、木葉天目などがある。油滴、禾目は面白いし、茶人が渇望したのもわかる。茶入などは、中国陶磁というより日本のもののような気もさせる造形であり、色である。こういうものを茶人が好んだのであろう。

永青文庫は改装されていて、小さなエレベーターも設置されていた。神田川から永青文庫に上がる胸突坂は厳しいから、4階までのエレベーターは助かる。
帰りは、これまた大幅に改修・整備された肥後細川庭園を散策し、松聲閣を見学する。

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