「N饗首席ホルン&弦楽四重奏」 於東山魁夷記念館

市川市の文化イヤー2017<春の祭典>の一環として企画された演奏会である。お近くにお住まいの知人ご夫妻の車に同乗させていただいて出向く。
N饗首席ホルン奏者とは福川伸陽氏である。ホルンはオーケストラの途中で、ひときわ大きな音で印象的な音色を奏でる楽器という印象だったが、今回の福川氏の演奏を聴いて認識を新たにした。
教えていただいたことだが、ホルンは金管を巻いている楽器で、金管の長さは全長は4メートルほど、またホルンは世界で一番演奏が難しい楽器としてギネスに登録されており、うろ覚えだが4オクターブの音を4つのキーと、あとは人の息を吹き込む方法、強さで奏で分けるとのことだ。

福川氏はホルンの音を小さく叙情的に奏でたり、重厚低音だが小さく響き渡らせてくれたり、一部だが朗々と響き渡る音などと、ホルンに対する認識を新たにする音を聴かせてくれた。もちろん、小さい会場に合わせて、小さい音が中心であった。

弦楽四重奏のメンバーは若手の齋藤澪緒さん(ヴァイオリン)、福田俊一郎氏(ヴァイオリン)、樹神有紀さん(ヴィオラ)、田辺純一氏(チェロ)である。
曲目はケリー・ターナーの「ホルンと弦楽の為のソナタの第二楽章」と、モーツアルトのKV407、それから世界初の演奏という藤倉大氏作曲の「ゆらゆら」に、ヨーク・ボーエン作曲の「クインテット・イン・Cマイナー OP85」という曲である。

「ホルンと弦楽の為のソナタの第二楽章」ではホルンらしい大きく響きわたる音も演奏された。
モーツアルトのは、弦楽と融け合って違和感も無い、楽しいというか明るい感じの曲(モーツアルトらしいと言うことか)との印象だ。
「ゆらゆら」は現代音楽で、日本人らしい感性の曲である。妻は雅楽のように感じたというし、私は人の声のような音が続いていくような感じもした。面白かった。
ヨーク・ボーエンの曲は、第一楽章はドボルザークの曲のような感じもするが、第二楽章は力強く、第三楽章は明るくドラマチックな曲であった。

美術館に折りたたみ椅子を並べたところだから、座り心地は悪かった。その代わり東山魁夷の作品が壁面にある。東山魁夷が唐招提寺に書いた障壁画の複製身ニュチュア版だと思うが、それが片側の壁面を取り巻いていたが、ここに座っていると、それが感じがいいことを認識した。

今日は市川市文化会館で菅谷公博氏(バリトン歌手)による「ドイツリートの世界」という講演を聴いたが、面白かった。中世のグレゴリオ聖歌などのラテン語で歌われた聖歌が、ルネサンス期、宗教改革を経て、ドイツ語で、オルガン付きで歌われるようになり、バロック、古典派(前、中、後期)、現代音楽と移り変わるような話である。
またドイツ留学中の話(ドイツ人も若者はクラシックなど好まない、普段はケチだから1リットルのビールをチビチビ呑む、曇りが多く5月・6月だけが明るく太陽を求めるetc)などである。
聴衆は、ドイツ語で合唱などを嗜んでいる人が多かったようで、質問も高度であり、驚いた。野バラを唄ったり、乾杯の歌の指導などもあった。

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