「これだけは伝えたい 武士道のこころ」 名越二荒之助 拳骨拓史 著

この本は、明治以降の日本の戦いが軍国主義の名の下で、否定的に評価されているが、その中でも日本の武士道として、外国人に賞賛されている事項があるとして、それらを書き集めた本である。
次のような人物の逸話が書かれている。
松尾敬宇海軍大尉とその母の松尾まつ枝さん(オーストラリアのシドニー港を特殊潜航艇で攻撃するも失敗して自決。勇敢さをオーストラリアが賞賛し、戦後、呼ばれた母も毅然たる態度で尊敬を集める)。

第二次世界大戦における日本の戦いを、白人に対する有色人種の戦い、人種平等をなしとげた戦いと評価する人の声を集めている。また圧政のロシアに対する戦いを評価する人、国の声も紹介している。
例えば、インドネシアのムルトポ将軍は日本帝国主義を非難した韓国、フィリピンの者に、「自ら戦わなかったくせに、責任を日本に押しつけるとは何事か。日本がロシアと戦わなかったら、朝鮮はロシア領になっていた」と黙らせた。
インド人には、イギリスからの解放を日本人が助けてくれたと感謝している人が多く、インパール作戦も残念がられるとの話も紹介している。

また、潔い態度で死ぬことで尊敬を集めた例、「汝の敵を愛せ」的な武士道で相手を感服させた事例を集めている。
横川省三・沖禎介(日露戦争前に偵察し、鉄道と電線の破壊を図るが捕らえられ銃殺。見事な最期)、伊東祐亨(日清戦争時に敵の将丁汝昌の死に尊敬を払う連合艦隊司令長官)、上村彦之丞(敵兵の生存者600人余を救助した海軍提督)、工藤俊作(海軍少佐で大東亜戦争時にイギリス海軍の兵を救助)、松山の捕虜収容所(ロシア人捕虜を人道的に扱う)、広瀬武夫海軍中佐(日露戦争時に逸話、ロシア駐在時の人柄)、乃木希典大将(敵に対して立派な応対、中国人にも尊敬される)、秋枝三郎、竹本正己(マダカスカルで特殊潜航艇で奮闘するも撃沈され、自決)、中川州男陸軍中将(ペリリュー島で米軍と壮烈な戦い。パラオ人から尊敬されている)、吉松喜三陸軍大佐(日中戦争において中国大陸に慰霊の植樹を続ける)、山下泰文陸軍大将(イエスかノーかで評判悪いが、実は人情溢れ、武士道精神を持っていた)などである。

硫黄島の栗林忠道陸軍大将、西竹一陸軍大佐、通信隊の森田豊吉陸軍大尉、浅田真二陸軍中尉、市丸利之助海軍少将の行動もアメリカ人が一目を置いていることを書いている。

ユダヤ人を救った人道主義的な人物として、ハルビン特務機関長の樋口季一郎陸軍中将、安江仙弘陸軍大佐、杉原千畝リトアニア領事、上海でユダヤ人対策をした犬塚惟重海軍大佐のことが紹介されている。

世界の歴史で、玉砕はペルシャとスパルタの戦いにおけるテルモピュライの戦い、イスラエルとローマのマサダの戦い、それにテキサス独立戦争におけるメキシコとアメリカの戦いのアラモの戦いなどが知られているが、これらは武門の誉れに生きた戦いとして、当該国民から尊敬されている。
あとは日本の特別攻撃が該当するが、現代の心ない人は馬鹿な攻撃と批判するが、当時の情勢の中で、そのように特攻に殉じた人の心を大切にしたいと書いている。

また自決においても、ドイツ潜水艦で帰国途中にドイツが連合国に降伏した為に、自決した友永英夫、庄司元三の両海軍技術大佐のことはドイツ人が尊敬していることが書かれている。
バンザイクリフの自決、新京の病院の看護婦22名の方々の自決、樺太の真岡郵便局の女性交換手22名がソ連兵の陵辱を逃れる為の自決なども忘れてはいけないとして、「戦わずして亡国は、永遠の亡国」という永野修身海軍軍令部長の言葉を紹介している。

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