「くじら日和」 山本一力 著

山本一力のエッセー集である。週刊文春に連載していたものを集めたものである。エッセーだから、文庫本で4ページ程度の話が多く掲載されている肩の凝らない読み物である。
私は、この人の作品をそれほど多く読んでいるわけではないが、作品は読みやすく、面白く好きである。エッセーは作品に共感できる人物のものの方が楽しい。そういう訳だから、それなりに面白いが、具体的な印象が残るわけではない。

それぞれの文章ごとに、「そうんだよな」と共感したり、「こんな食べ物屋があるんだ。うまそうだ。」とか、「この作者はこんな人生経験を持っているんだ」などを思うだけであるが、読後感は良い。以下、頭に残っていることを断片的に書く。

この人は若い時に新聞配達を長く続けたことがわかる。それから旅行代理店に勤め、添乗員の経験もあったことを知る。だから旅行も好きである。

このエッセーに登場する食べ物は庶民的なものが多い。

また映画が好きなこともよくわかる。「冒険者たち」が大好きのようだ。「ゴッドファーザー」、「刑事コロンボ」、「北の国」からなども大好きな作品のようだ。これは販促の方だと思うが、一時期、ビデオ会社を作ったこともあるようだ。

土佐出身で土佐に愛着を持っていることも理解できる。

著者も老齢であり、老いに関しては共感するところもある。

著者が出会ったトラブルに関して、時に苦言を呈することもある。当方も「そうだよね」と思うこともあれば「そんなこともあったのだ」と思うこともある。

面白いのは販促の仕事をしていた時期に、応募ハガキをチェックした時の体験談だ。年賀ハガキで応募したものは、余り物で応募したと感じて早々に除外したことがあると書いてあった。私の家でも年賀ハガキの余りで応募することもあるが、受け取る方は、上記のような感情を持つものだと納得した。もちろん、このような対応は「年賀ハガキの応募はできません」と明記しない限り、違反だが。

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