つつじの根津神社と大英博物館展(東京都美術館)

根津神社は、今は中咲きのツツジが見頃である。ツツジも色々な種類のものがあるものだ。色は真紅、紫がかる赤、オレンジ、ピンク、白、斑入りなどが咲き誇り、花の大きさも大きくてユリのようなものから、小さいものまである。各株の剪定は丸く小山のようにしているから、様々な色の小山が浮かび、そこに早咲きで咲き終わって緑の葉になった山、遅咲きでこれからの緑の山も交じる。東側に開けた斜面一面に植わっており、一望できるところから見ると見事である。

根津から上野の山の東京都美術館に歩いて向かうが、こういう時はスマホの地図ルート検索が便利である。18分の距離のルートが案内されて、それに従う。この辺も谷津の地形であり、登りも多い。

大英博物館展は同館から100点を選び、それが人類の創造の歴史を物語るように、世界のあらゆる国から、あらゆる時代のものまで陳列されている。
テーマは「創造の芽生え」「都市の誕生」「古代帝国の出現」「儀式と信仰」「広がる世界」「技術と芸術の革新」「大航海時代と新たな出会い」「工業化と大量生産が変えた世界」と時代順である。

現代のモノでは、クレジットカードやサッカーのユニフォームのコピーものまで展示されている。モザンビークで2011年に造られたという壊れた銃器の部品を組み合わせて造られた「母」像はいいものだ。

一番古いのは200万から180万年前の石器。そこらにある石ころのようなものだ。日本の縄文土器もあり、いつの時代にか茶道の水指に加工されたものが展示されており、なるほど、この当時の茶道は自由な発想だと感服する。

エジプトのミイラの棺(紀元前600年頃)の隣に現代のガーナで造られているライオン型の棺などがある。面白い展示方法だ。

アッシリア戦士のレリーフ(紀元前700~695年)はきちんとした浮き彫りで立派なものだ。
メソポタミヤのウルのスタンダード(紀元前2500年頃)と言われている箱(跳び箱のような箱)は青のラズベリー地に象牙色の壁画があるような箱で変わったものだ。絵は拙いが当時の様子が画かれており面白い。アンコールワットの壁画のようだ。王様を大きく画くという発想も面白い。何に、どのように使われたかは不明らしい。

美術的に素晴らしいのはアフリカのイフェの頭像(1300~1400年)や、ペルーのモチェ文化の壺(100~700年)だ。イフェの像はアフリカンアートミュージアムでも拝見したことがあるが、写実はすばらしく、その上手さは誰にでも理解できる腕の良さである。後者は首が詰まった人型のもので小さいもので、かわいいのだが、かわいいなんて言う浅薄な評では表現できない存在感に圧倒される。
アフリカのものでは、シエラレオネの儀式用仮面(1886年)も面白いものだった。日本のキャラクター、アニメにも通ずるものがある。

インカ文明の黄金のリャマ小像(1400~1550年)も、形態が削ぎ落とされていて魅力的であり、欲しいものだ。

仏像、肖像ではボロブドールの仏頭(780~840年)、ガンダーラの仏像(100~300年)が端正で神々しい。インドのヒンドゥ系のシヴァ神とパールヴァティ神像(900~1000年)は官能的だ。これがヒンドゥの特色なのだろう。
ローマのアウグストゥス帝の胸像(1~40年)やソフォクレスの胸像(150年頃)は生きているような写実で、石膏デッサンのモデルだ。

日本の自在金物のヘビ(1800~1900年)も出ていたが、今、日本では骨董商にもあまり出て来ないものだが、外国人が驚く精巧なものだ。北斎の北斎漫画(19世紀前半)もあったが、この自由で闊達にどんな姿、どんなものでも画いてしまう表現力も凄いものだ。

美術館的でなく、博物館的な展示で、「人間とはどのように飾り立て、何を信じ、何を顕示したいのか?」「人類とは進化しているのか?、基本的なところは古代から不変か?加えて、世界各国で普遍的なものがあるのか?」などを問いかけるようなものであり、それなりに面白かった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック