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zoom RSS 「新版 日本刀講座 第5巻 新々刀鑑定編」 雄山閣

<<   作成日時 : 2015/01/08 22:50   >>

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今、新々刀のことを色々と調べている。先日、あるところで大慶直胤の押形をたくさん集めた資料を拝見した。そこにおける偽銘の多さ、偽銘の巧みさに改めて認識を新たにした。

この本は、昔の本であるが、ここにも章を設けて「偽銘の見方」としてまとめられている。執筆者は池田末松氏だと思うが、藤代義雄氏譲りの研究の成果の一部だと思う。直胤の偽銘のたくさんの押形を観たばかりだから、この章のことをはじめに記しておく。

時代偽銘として直胤の養子直勝の弟子の鍛冶平こと細田直光が切っており、巧妙なのも当然だと思う。第2期は昭和10年頃の近代偽銘、そして第3期が終戦後昭和23、24年頃の関東の刀匠2代の偽作とのことだ。左行秀の偽銘切りは四国にいたようだ。
この本には、ここまでだが、現代は刀剣界は食えなくなっており、また新たな偽銘が切られているのかもしれない。

偽銘の見分け方として、鍛冶平のは茎の仕立て、鑢は上手なようだ。そしてのんびりと偽銘を切っているようでかえってだまされやすい。ただ鏨に「自分の手癖が出ること」とある。直胤の花押などはわざと自分らしさを出しているような感じとある。

近代偽銘では、一般論、そして抽象論にもなるのだが、「全体に力が足りない」「茎の鑢目」「鏨枕が立ち過ぎ」「ギスギスしたところがある」「鏨の渋滞がみられる」「鏨がボテボテしている」「銘文が間延びして不揃い」「茎仕立ての雑なもの」となる。この本では実例をあげて上記のことを立証している。もちろん実例を挙げたと言っても、氷山の一角だと思うが。
私の経験では、茎の仕立ては大事だと思う。

この本は新々刀を前期と後期に大別している。そして五ケ伝と新刀著名工ごとに、それを目標にした新々刀作者を分類して作風を述べている。このあたりがわかりやすい。備前伝は一文字、長光、景光・兼光、小反備前、末備前の作風に分けて、新々刀では誰が作っていて、その特徴は何かを述べている。相州伝も同様に細かく分けている。

この本には「地肌と刃文のできるまで」の章があるのがよくわからない。要は一般的な刀の造り方を書いた章である。

あとは全国の地域別に新々刀工の略歴、その作品を紹介している。網羅的であるだけに、全国の新々刀を知るには便利である。そして昭和の刀工についても簡単に紹介している。

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