「戦国武将 変わり兜図鑑」 須藤茂樹 解説

戦国武将の変わり兜を解説したものである。各武将の変わり兜が全部で70近く図として掲示されており、面白い。
華やかな人目を惹くものが多く、いかに目立たせるかに意を払っているようだ。こういう派手な兜をかぶる武将は、刀剣やその拵も当然に派手になると思う。

大きな飾りは、引っかかっても折れやすくするために、木製のが多いようだが、もちろん金属製もある。また、当然のこととして軽量化も大切な視点だと思う。
鉢に熊の毛を植えたものもある。ヤクの毛を垂らしたり、また鳥の羽を飾ったものもある。

色も、黒や金だけでなく銀や、赤や黄、青なども目に付き、今は褪色しているが往時はさぞ美しかったことと思う。

私は龍造寺隆信の鉄錆地頭巾形兜に惹かれた。シンプルだけど面白い。上田宗固の兜は烏帽子を折った形で魅力的である。前田慶次の編笠形兜もさすがは歌舞伎者と言われただけのことはある。前田土佐守の兎耳形兜などは、今の○○戦隊などのキャラクターにも応用できる。
意外なのは天海和尚の兜である。非常に大きな二重の円形の前立ちである。この人は前身が明智光秀なんて言う伝承のある人だが、一体、どういう人なのかと思う。

伊達政宗(横長の三日月)や、部下の白石宗美(也の漢字を横に崩す)は横に大きく広がる前立ちである。片倉重長も半月を斜めに据えている。さすがに伊達者だ。

上杉謙信など上杉の武将は、前立ちに信仰の象徴(謙信は飯縄権現、直江山城守の愛=愛宕権現など)が多い。

「家康に過ぎたるもの」と囃し立てられた「唐の頭」とは中国やチベットの水牛の尾を兜の頭上に飾ったもののようだ。このように異国のものや、南蛮文化が入った時代であるために南蛮の鎧兜の形式も取り入れられている。

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