「編集者の学校」 元木昌彦 著

この本は、編集者になりたい学生、マスコミに就職したい学生さん用の本のようだ。同業の編集者や、作家に理想の編集者とは何かを語ってもらっており、そこは面白い。もっとも、就活の学生は、これを読んだら編集者になることを尻込みしそうであるが。

花田紀凱氏は好奇心の大切さを述べ、そのためにはあらゆる機会に顔を出して人と会うこと。人と会うにはギブ&テイクを心懸けて自分の方から相手に役に立つような情報提供の大切さを述べている。田中真紀子氏とインタビューした時の話は面白い。

見城徹氏は、その分野の大家3人ときらめいている新人3人をおさえることが大事と述べる。簡単そうだが、全身全霊でその人に惚れ込むわけだから簡単ではない。そして付き合いも半端ではない。生活もメチャクチャになるということだ。相手に踏み込むとこちらも傷つく。だから恋愛体験も大事と説く。

取材される側の一人荒木経惟氏も佐野眞一氏も、同様に編集者は作家に惚れ込んで欲しいと述べている。

小林道雄氏は、ジャーナリズムが持つ「のぞき趣味」と「泣かせ」のことを正面から書いている。そして理想を失うなとも言う。そして自分が目で見たことを書くことの大切さを強調している。中国には「賢人は目で見たことを話し、愚人は聞いたことを話す」という言葉があるそうだ。

日本の新聞は「客観報道主義」だが、それはイコール「記者クラブ依存の当局依存報道」になっている。雑誌はこうならないために努力すべきと元木氏は言う。この通りと思う。ただ雑誌は「見出し過剰報道」だが。

あとは取材の技術を何人かから聞いている。この道に進む人には大切なことである。相手にいかに話しやすくさせるかということが基本であり、具体的方法は各ジャーナリストの個性にもよるのだろう。各人の人間力が出るとも言える。


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