「軍師 官兵衛」展 於江戸東京博物館

NHKの大河ドラマにあわせた展覧会である。ある所から招待券をいただき、妻と出向く。黒田家の旗指物などが現物で出ており、その大きさを実感できる。戦場では、このくらいでないと目立たないのであろう。できれば旗指物らしく立てて翻しての展示を望みたい。尾張の徳川美術館にも、こういう旗指物が展示してあったと記憶している。

鎧兜は藩祖のオリジナルではなく、黒田家後代藩主が模して作ったものが展示されていた。その分、きれいである。長政の白熊采配というのは熊ではなくヤクの毛とか説明にあったが、美しい毛であった。

刀では「へしきり長谷部」は展示されていなかったが「日光一文字」「安宅切」「岩切海部」「碇切」「南山刀」「権藤鎮教」が展示されていた。「日光一文字」は匂出来だと思うが、飛び焼き、島刃みたいな刃紋が丁字刃に交じり、面白い。水影が立つ。腰刃というのかもしれないが。鋩子は乱れ込んでいる。他の名物刀剣は実用重視(切れ味重視)の刀で、刃は地味だったという記憶である。黒田家の家風が出ているようで好ましい。

書状が黒田如水以外のも多く出ていたが、原文を楷書で展示し、それに口語訳も付いていて、興味深かった。

如水が息子の長政にあてた遺書(朝鮮出兵の時に秀吉の勘気に触れた時)や、最後の辞世の歌など、人柄が出ている。部下を大切にし、その部下に恵まれた人でもある。
荒木村重との件でも裏切ることをしないし、妻以外の側室も持たないし、基本的には誠実な人だったのだと思う。
キリシタンであるが、現実的な信心だったようだ。

この後、妻が、この近辺を知らないということで、横網町公園の復興記念館、東京都慰霊堂を見て、旧安田庭園に出向く。大雨の後であり、池の水は多い。多くの亀が甲羅干しをしていた。花はガクアジサイが美しい色であった。

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