トルコ旅行⑧ーモスクとは-

日本も含めて西洋でも、宗教施設は大きくて立派である。私のように信仰心が少ない人間にとっては虚仮威しという感を持つが、建築、内部の装飾(絵画、彫刻も含めて)など芸術性は高いことは言うまでもない。イスラム教の教会はモスク(礼拝所)で、中央にドームがある。周りに塔が立つが、ミナレットと言うようだ。観光の途中に通った田舎の町にも塔(ミナレット)が目に付き、そこにスピーカーが付いていた。もっとも有名なモスクの塔にはスピーカーという無粋なものは付いていない。

イスラム教のモスクの中は、偶像崇拝否定だから、神の像とか、神々の姿を描いた絵などはなく、殺風景と言える。
イスタンブールの「アヤソフィア」は、元々東ローマ帝国のギリシャ正教の教会として造られたもので、現在はビザンチン時代のモザイク画が観られるようになっている。このキリスト教関係の絵は、緻密な写実で、品も良く、色彩も鮮やかで見事である。ヴェネチアの教会の絵とよく似ており、これはヴェネチアがビザンチン様式を取り入れたというわけだ。
イスラム教関係はアッラーやムハンマド(マホメット)を表すアラビア文字を黒地ラクダ革の大きな円板に書いたものが吊り下げられているだけだった。この円盤は裏から見ると木枠にラクダの革を貼った簡単な造りである。
祭壇らしい所はあるが、殺風景なものだ。メッカの方向を向いているものと、キリスト教時代の祭壇が別にあった。
回廊にベルガモン遺跡から移されたという大理石の大きな壺が置いてあるのが装飾品だ。

イスタンブールの「ブルーモスク」(スルタンアフメット・ジャミイ)には、円錐状の塔(ミナレット)が6本立っているが、皇帝が「黄金で造れ」と言ったのを発音が似ている「6本を造れ」と聞き間違って造り、メッカのカアバ神殿と同じ6本になってしまい、皇帝は恐縮したそうだ。そこで皇帝はカアバ神殿に1本を追加して7本にしたと伝わる。
ステンドグラスは濃い青が目立つ。内部のイズニック・タイルはやや薄めのブルーのタイルで、チューリップや杉(命の木)などを模様化している。品がいい色と模様でブルー系の為か静かな気分になる。
ただ「ブルーモスク」と異名があるほどの青一色とは感じなかった。

なおイスタンブールではモスクではないのだが地下宮殿として、地下に造った昔の浄水場の跡を見学する。少なくとも幅40㍍×奥行き80㍍程度はある広い場所で、今でも水をたたえ、そこには魚がいる。毒などが投入された時にわかるようにとのことらしい。神殿の柱のようなものが何本も立って、高さ10㍍程度の空間を支えている。今でも、この上には別の建物があり、大丈夫かと心配してしまう。柱は色々な遺跡からも持ってきているようで、メドーサの顔を逆さにつけたものや、横に付けたものなどがある。メドーサは魔除けという意味があるが、逆さにつけた理由などの明確な理由はわかっていないようだ。

コンヤにある「メヴラーナ霊廟」は、セルジューク朝時代の宗教施設の跡を博物館にしている。そしてメヴラーナ教のものだ。
信者が霊廟の前に身を清める為の円形の施設があり、そこに取り付けられている水道で各自、手足を洗って参拝するようだ。
霊廟の中には棺が置かれている。棺桶には頭部にあたる所にボッチのようなものが出ており、そこにターバンの大きいものが巻かれている。ボッチが高いほど生前に身分が高かった人を示し、ターバンの色で深い緑は僧の指導者、濃い茶色は修行僧(ダルビッシュという)、白色は軍人を表していると聞く。棺桶を見ながらお参りをすることで、死者と同一の心境になり、現世の栄誉、金銭などは価値が無いという心境に導く狙いと聞いた。
ここの天井、壁にも何とも言えない美しいブルーのタイルが貼られている。

コーランには直接に触ってはならず、三角形の置き台に載せて開いていく。豪華というか手の込んだコーランも陳列されていた。
メヴラーナ教として、信者は旋回しながら踊り、祈るようだ。今回のツアーでは見学していないが、ユーチューブの動画にある。
霊廟の前には学生が学ぶ寮が回廊としてあり、狭い2人部屋が連なっている。また別途厨房がある。内部は写真撮影禁止であるが、モスクらしく、美しくタイルで細かい模様が一杯である。質素な感じがして、私は好感を持った。

ここで、現地の中学か高校生の集団に英語のインタビューを受ける。きっと学校の課外授業の一つだろう。「どこから来たか?」「何をしているか?」などである。写真も撮っていったから、私の顔がコンヤの学校の教室で貼られているかもしれない。

コンヤの「カラダイ神学校」は陶器博物館とも言うが、こじんまりしたドームがあり、元はメヴラーナ教を学んだところのようだ。各時代の陶器も陳列してあるが印象に残らない。内部の青いタイルも美しい。

モスクは、建築の素晴らしさに目を向けるべきなのかもしれないが、今回の観光では多くのモスクを廻って比較していないから、内部のイズニックタイル、モザイク画の素晴らしさが中心であった。

今でも信仰の場である「ブルーモスク」では靴にビニールカバーをかけて、女性はスカーフ着用だ。「メヴラーナ霊廟」では靴のビニールカバーだけで、他はそのままでの見学であった。

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