映画「かぐや姫の物語」

きれいな絵のアニメである。同系色の淡い色合いの絵とか、墨絵のような色合いで激しいタッチの動きの速い絵や、様々の美しく優しい色合いの着物などが次から次へと出てくるような絵、色数の多い絵、逆に色数の少ない絵など面白い。
今、思うと、色数でかぐや姫の心の中を表しているのかもしれない。色数が多い時は、かぐや姫の心が豊かに満たされていて、逆に色が少ないと、かぐや姫の心が寂しくなる。

画題も季節の花が次から次へ出てきたり、美しい絵である。日本の四季が、美しく、淡く描き出されていく。こういう景色がかぐや姫の思い出に残る景色なのだろう。もっとも月へ帰る時に、月の羽衣を着ると、これらの地上の思い出の記憶は姫からは消えるようだが。
映画を観た我々には、印象が強く残る日本の何気ないが美しい風景だ。

物語はかぐや姫のお話だが、感動して目頭があつくなるようなところはない。そういう意味では物足りない。映画の案内を読むと、「かぐや姫の犯した罪と罰云々」とあるが、そんなものはわからないし、意識しない方がいい。

地上にある全ての生きもの、それが虫でも、獣でも、花でも、草でも、鳥でも、毛虫でも、すべて愛おしいという感じである。自然の中での秩序は、弱肉強食の世界なのだろう。その為の盗みなどは、それなりに認められるが、人間世界の秩序、特に身分制度などはおかしなもの、虚構のものだと言うような思想が感じられる。

音楽も明瞭な音で、単調ながら哀愁も感じる優しいものだ。歌う声も、よく響いて清澄な音である。

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