歌川国芳「東都御厩川岸之図」

あるところで、国芳の「東都御厩川岸之図」の浮世絵を拝見。国芳は武者絵とか猫の絵、人体をデフォルメしただまし絵などで有名だが、私は国芳の風景画も好きである。
「東都御厩川岸之図」は、雨の中の川岸を、人物が3組それぞれに歩いている絵だが、魅力のあるものである。
<ネットで見つけた当該図があるサイト>
http://ezoshi.com/kuniyoshi/gallery_3.html

雨はまっすぐに落ちている。風はない。寒い季節ではない。岸辺で、しかも雨というぬかるみの様子もよく描けている。なんの生業であろうか。遊びではなくて仕事の過程であろう。3人が一つの傘に入っている一組もあるから、急な雨なのであろう。真ん中の人物は傘も差していない。後ろの人物は傘を何本も背中に持っており、これを貸して商売しようとしているようだ。貸し傘だから、この人物の傘には千八百六十一番という数字が書かれているのだ。この千八百六十一が、奇しくも国芳が亡くなった年の西暦に合致するから、ミステリーとして騒がれているようだ。

雨に煙る川の中の舟や、対岸も風情がある。この時代に、このような淡い水色が使われていたのだ。
国芳の風景画は広重と違って、人間の営みの生々しい感じが出ている。このように国芳の風景画は魅力的なのだが、あまり数が無いためか、出ると非常に高い。私は、こんなに価格が高いのならば、広重の名所江戸百景の方が良いとなる。


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