「和のよそおいー松園・清方・深水ー」展 山種美術館

山種美術館で開催中である。着物姿の絵を展示している。そうなると副題にある上村松園、鏑木清方、伊東深水が多くの作品を遺しているということだ。

私が良いと感じたのは、次の作品であった。
守屋多々志「聴花(式子内親王)」…私は知らなかった作家である。屏風だが上部に一面に画かれた桜がおどろおどろしい感じがして目を惹く。
小倉遊亀「舞う(芸者)」「舞う(舞妓)」の一双の屏風。寸詰まりの舞妓さんだが、姿、初々しさ、緊張感などが見えて、良い絵である。今回の中では一番と感じる。
伊東深水「春」…近代的な和装の女性が2人。内緒話をしているような絵で、ピンク系の色の重なりが美しい。多く展示されている中で、私はこれが好きだ。今回の展示の中で買いたいと思うもの。
奥村土牛「舞妓」…黒い着物を着た、横向きの舞妓さんだが、奥行きが見事に感じられ、土牛は凄いと思う。何点が出品されている中で、この絵にはいたく感動した。
橋本明治「秋意」…この人の絵ははじめてみるが、線が太くて、独特である。この絵には凄みを感じる。ほかの2点も良かった。
上村松園はたくさん出品されていた。その中では「牡丹雪」が見事な構図でいい。あとは屏風絵で蚊帳から出たような情景を画いたものが力作と感じる。いかにも上村松園というような御軸の絵が多く並んでいたが、これらは私にはあまり面白くない。

妻は、上記の他に、鏑木清方の「伽羅」に感心していた。

浮世絵は、鈴木春信、鳥居清長、歌麿の、いずれも摺り、保存の良いものが展観してあった。紫が残っているだけで大したものである。浮世絵商の店頭でたまにみる春信、清長の保存の悪く褪色しているものとは違う。

和服の観客が目立ったが、和服で入館の方の入場料を割り引いているようだ。こういう趣向も面白いと思う。
美術の鑑賞とは別の視点で、描かれている着物に着目して、見るのも面白い。浮世絵ではこのような視点で蒐集している人もいる。

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